あの人気ドラマや往年の名作も!3人のドラマ・ウォッチャーが語る“連ドラ”の楽しみ方
動画配信サービスの普及や番組予算の削減でおもしろい番組が作れないとの理由で人々のテレビ離れが叫ばれている昨今、連続ドラマは視聴者にどんな楽しみを与えてくれているのか。普段から連ドラを視聴している3人にその魅力を語り合ってもらった!
戸部田誠(てれびのスキマ)
1978年生まれ、静岡県出身。お笑い、格闘技、ドラマなどを愛するテレビっ子ライター。「週刊文春」「週刊SPA !」「水道橋博士のメルマ旬報」ほかで連載中。主な著書に『売れるには理由がある』(太田出版)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。
久保田和馬
1989年生まれ、神奈川県出身。2013年に映画ライターとして活動を始め、「MOVIEWALKER PRESS」や「リアルサウンド映画部」で映画評やインタビューからテレビドラマ評、若手俳優評まで幅広く執筆。アカデミー賞研究とキラキラ映画研究、動画配信サービスでの作品探しが日課。
かわむらあみり
大阪府出身。ライター、編集者。月刊誌、週刊誌ほかの雑誌編集、テレビ誌のWeb編集など出版社勤務後、独立。テレビや音楽などのエンタメから恋愛や婚活、育児と女性向け情報まで手掛ける。マガジンハウス、小学館、ぴあ、朝日新聞社ほかでコラム連載やインタビュー取材を執筆。
「再放送で改めて作品の力を感じるものもありました」(かわむら)
――「連ドラ」についての座談会ということで、初めて観たテレビドラマから教えてください。
戸部田「1985年から87年にかけて放送された『スケバン刑事』シリーズですね。三部作全部観ていました。このドラマが流行っていたので、家に帰ってからも自然と観て。僕らの世代はまだちゃんと学校の共通の話題に〝テレビ〞がウエイトを占めていたんです」
久保田「僕は1996年の『銀狼怪奇ファイル』。当時姉がKinKiKidsが好きで一緒に観ていまいした。それがきっかけで僕もジャニーズにハマって、どんどんテレビっ子に。ジャニーズの方が出演することが多かった日本テレビの土曜9時枠やテレビ朝日の月曜8時枠のドラマをよく観ていました」
かわむら「私は『土曜ワイド劇場』です。小学生の時、母に連れられて毎週土曜日、ヤマハ音楽教室へエレクトーンのレッスンに通っていて。レッスン終わりに音楽教室のそばのデパートで美味しいものを買ってもらって、帰宅してそれを食べながら家族で〝土ワイ〞を観るのが当時の習慣でした」
――最近は再放送される名作ドラマもありますが、新旧含めてもっとも印象に残っている連続ドラマは?
戸部田「僕は90年代だと『101回目のプロポーズ』。恋愛ドラマに興味はなかったのですが、当時はコント番組とセットでドラマを観るような感じでした。コント番組でも、必ずドラマのパロディをやっていたので、両方を観ていましたね」
久保田「再放送されたものだと、『野ブタ。をプロデュース』です。放送当時、自分も主人公の〝修二と彰〞と同じ高校2年生。周りで観ていない人がいないくらい、バイブルのようなドラマでした。再放送を観て、もう15年も経ったのかと感慨深くなりました」
かわむら「私は昨年再放送され、より印象深くなった『愛していると言ってくれ』ですね。リアルタイムでも観ていましたが、昨年の『〜2020年 特別版』を観て、当時のことが懐かしくなりました」
――2021年もコロナ禍が続き、私たちの生活はもちろん、ドラマにも影響がありました。テレビウォッチャーとしてはみなさん、その状況をどのように感じ取っていましたか。
戸部田「よくつくったな、と思いました。例えば『半沢直樹』にしても、あんなに密になりやすい現場なのに、感染対策をされてちゃんとつくっていたという印象がありました」
久保田「僕もスタッフやキャストの方々が、いままで以上に努力されているのだろうなと感じました。バラエティ番組だとロケができなかったり、ドラマは再放送が増えたりしましたが、案外再放送も悪くないなと。いままで作品が多すぎる面もありましたが、たまに過去のドラマを観ると、以前はそれほどではなくても、いま観るとすごくおもしろいものもあって」
かわむら「確かに、再放送で改めて作品の力を感じるものもありましたね。連ドラにおいては、2020年はリモートを題材にしたドラマが出てくるなど、工夫して番組をつくっていることがうかがえるものも出てきて。こういった状況じゃなかったら伝わらなかったかもしれない切迫感やアイデアを知る機会にもなりました」
発売中
Blu-ray BOX 1、DVD-BOX 1(各19,000円+税)
Blu-ray BOX 2、DVD-BOX 2(各15,200円+税)
3月26日(金)発売
Blu-ray BOX 3、DVD-BOX 3(各11,400円+税)
発行・販売元:NHKエンタープライズ
■『野ブタ。をプロデュース』
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