「足がすくむ恐怖、風化させてはいけない」震災から10年、『Fukushima 50』に寄せられた“未来”への想い - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「足がすくむ恐怖、風化させてはいけない」震災から10年、『Fukushima 50』に寄せられた“未来”への想い

コラム

「足がすくむ恐怖、風化させてはいけない」震災から10年、『Fukushima 50』に寄せられた“未来”への想い

知られざる真実…作業員たちの決死の闘いに涙

福島第一原発所長の吉田昌郎役を演じた渡辺謙
福島第一原発所長の吉田昌郎役を演じた渡辺謙[c] 2020「Fukushima 50」製作委員会

寄せられたコメントのなかで特に多かったのは、劇中で描かれる真実の物語に心打たれたという声だ。

「原発で働いていた人たちのプライド、覚悟、葛藤、現場で作業に当たった人たちの勇気とその家族の図りしれない心情に胸がしめつけられた」(50代・女性)
「ニュースでは知らなかった事を映画で初めて知って、改めて壮絶な現場だと思い知らされました。吉田所長はじめ危険な場所で懸命に作業されていた方々に感動しました」(40代・男性)
「家族や共同体、故郷、日本を思い、命を張った50人の現場の侍の戦いには、頭が下がるばかりです。細部にわたって取材された事実に基づく映画は、事故の状況が非常にわかりやすく伝える力が非常に大きい」(40代・男性)
「信じられないような現実と向き合う現場作業員。それを指揮する吉田所長が緊迫した状況でリーダーシップを発揮した姿に共感しました。涙が止まりませんでした」(40代・男性)
「人知れずに、原発の危機から命を守るために、奮闘する人たちがこんなにも居たなんて知らなかった。自分を犠牲にしても守るべき家族や大切な人のために行動する姿に感動しました」(60代〜・男性)


日本国民のみならず、世界中の誰もが固唾を飲んで見守った福島第一原発事故。その裏側にあった知られざる物語と、名も無き作業員たちの熱い想いに涙したという声が多々見受けられた。

被災された方々から届いた“声”

被災された方々からも本作へのメッセージが寄せられた
被災された方々からも本作へのメッセージが寄せられた[c] 2020「Fukushima 50」製作委員会


また、実際に被災された方々からの当時を伝える証言も数多く寄せられるとともに、現場で闘い続けた人々への厚い感謝のコメントも。

「あの日の事は一生忘れません。いや忘れられないです。生後4ヶ月の息子を背負って地震がおさまらない現状に頭がパニック。小学生の子どもたちを迎えにいきたいのに足がすくむ恐怖。海側を見ると燃えさかる黒煙が見えた時、日本が、自分がいる宮城にいまなにが起きてる?と。ライフラインのなさにラジオだけが手がかりに生きてきた時間でした。あの時あの場所で闘っていた方々のおかげでいまの私たちがいます」(40代・女性)
「当時福島で地震を経験して、怖かったねとかあの時は大変だったねって話にはなるけど、実際どんどん記憶は薄れていくもので。この映画を見て、現地で作業してくれた多くの方々のおかげでいまの平和な生活があるんだと再認識しました。命をかけて全力で復旧・復興に携わってくださった皆様に心から感謝しかないです。子どもが大きくなったら、この映画を見せ、これだけ大変なことが起きたんだよと語り継いでいきたいと思います」(30代・女性)

関連作品