細田守最新作『竜とそばかすの姫』に世界的クリエイターが集結!ヒロインの歌声が美しい予告も到着
『未来のミライ』(18)がアニー賞受賞、アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネートをはたした細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』。7月公開が決定した同作より予告映像とスタッフ情報が解禁された。
これまで『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(00) 、『サマーウォーズ』(09)と、約10年に1度インターネットの世界を舞台に作品を紡いできた細田監督。本作では、『時をかける少女』(06)以来となる10代の女子高生を主人公に、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が新しい扉を開いて未知との遭遇をはたし、成長していく姿を描く。
過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳のすず。幼いころに母を亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずは、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット仮想世界“U”で、歌姫ベルとして世界から注目される存在になっていく。
制作にあたり、細田監督のもとに世界的クリエイターが集結した。併せて解禁されたベルのキャラクターデザインを担当したのは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで『アナと雪の女王』(13)などのキャラクターを手掛けたジン・キム。細田作品が世界へ羽ばたいたころにロサンゼルスで出会い、意気投合した2人は、本作で互いに熱望していたクリエイティブの共演が実現することに。
また既に公開されている“U”のコンセプトアートを担当したのは、ロンドン在住の新進気鋭のイギリス人建築家でありデザイナーのエリック・ウォン。ユニバーサルでインターナショナルな超巨大インターネット空間を、建築とデザインの双方から独創的に描ける人物として、細田監督自らが探しだしたのだという。さらに第93回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされている『ウルフウォーカー』(20)を手掛けたアイルランドのアニメーション・スタジオ、カートゥーン・サルーンも制作に参加している。
予告映像では、すずがベルとしてスターダムを駆け上がっていく様子と、ついにその姿が明らかになった竜がベルを抱きかかえながら戦う姿が断片的に映しだされる。
壮大な世界観に圧倒されつつも、冒頭から響きわたるベルの透明感と力強さを備えた歌声に期待感が煽られる。
日本と世界の才能が集結し、誰も観たことのない独創的な世界を表現した『竜とそばかすの姫』。さらに謎が深まった本作の続報が待ち遠しい!
文/足立美由紀