新宿や秋葉原、浜離宮恩賜庭園から全国へ!『唐人街探偵 東京MISSION』の大規模ロケをマップでたどる
日本全国でのロケに、各地のフィルムコミッションの協力あり!
先述の通り、東京では実施困難だったロケは日本全国に目を向けて敢行されており、ロケ地マップの説明によると、少なくとも8つのフィルムコミッション(姫路、神戸、名古屋、浜松、山梨、群馬、茨城、栃木)が本作の制作に関わり、ロケ撮影を支援している。
タンとチンの目的地となった大英寺は、神戸三大神社の一つである湊川神社や、姫路にある標高371mの山上に建つ国の重要文化財、書寫山圓教寺が使用され、ジャックが向かった寺院は、新選組が屯所として使ったと言われる亀山御坊本徳寺がロケ地となった。
誘拐犯からの課題をクリアしたタンとチンは、渋谷のハチ公前へ行くように指示される。海外からの観光客にも人気なスクランブル交差点も映しだされるが、実はこの渋谷の風景はすべてセット。都心から車で約1時間半の栃木県足利市内にある足利スクランブルシティスタジオに、リアルサイズで再現されたスクランブル交差点のオープンセットが組まれた。ロケ地マップでは周囲をグリーンバックで囲んだ屋外スタジオでの撮影風景も確認でき、本編とのギャップに驚かされるはず。
栃木県ではほかに、宇都宮市のオリオン通りやオリオンスクエア、東武宇都宮百貨店駐車場の屋上なども登場。殺人事件の物証を見つけたタンが、渡辺の組のヤクザに追われるシーンでカメラが回されている。
小林が囚われている龍Q館のロケ地になったのは、埼玉県春日部市の上金崎地から小渕にかけて設置されている国土交通省の洪水防御施設、首都圏外郭放水路。目もくらむような巨大な柱がいくつもそびえ立っていて、まるでファンタジー作品に登場しそうな地下宮殿のような空間が広がっている。また、現場へ駆けつけた田中がチンを逮捕する施設外のシーンは、茨城県にある立ち入り禁止のごみ処理場跡地、さしま環境センターが使用されている。
このほかにも、冒頭の空港やクライマックスの法廷のシーンに名古屋国際会議場、東南アジアのマフィアと渡辺の組のヤクザがにらみ合う、裁判所前として山梨県庁が登場。依頼内容を聞くため、タンとチンが渡辺のいる銭湯へ向かう道中は横浜中華街で撮影されている。
東京はもちろん、日本全国の様々なスポットで撮影された『唐人街探偵 東京MISSION』。都心や繫華街、歴史を感じさせる建物、大規模なセットで組まれた街並みなど、見覚えのある場所が次々と登場し、日本の観客も楽しめる作品になっている。凸凹探偵コンビが巻き起こす騒動と推理ショーを、ロケ地や、東京ロケーションボックスをはじめとしたフィルムコミッションの仕事にも注目しながら鑑賞してみるのも良いかもしれない。
文/サンクレイオ翼
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