『るろ剣』『孤狼の血』から『燃えよ剣』へ…飛躍を続ける村上虹郎、撮影現場で見せた素顔
司馬遼太郎の国民的ベストセラーを岡田准一主演×原田眞人監督のタッグで映画化した『燃えよ剣』(10月15日公開)。岡田を筆頭に、柴咲コウや鈴木亮平、山田涼介、伊藤英明ら豪華キャストが集結した本作で、特に注目してほしいのは“人斬り以蔵”の異名で知られる岡田以蔵役を演じる村上虹郎だ。
儚げな剣士から暴力団のスパイへ、ハードなアクションに挑み続ける2021年
父は俳優の村上淳、母は歌手のUAというサラブレッドの村上は、河瀬直美監督の『2つ目の窓』(14)で映画初出演にして初主演を務め脚光を浴びるや、話題作に相次いで出演。熊切和嘉監督の『武曲 MUKOKU』(17)では第41回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞し、ウェス・アンダーソン監督の『犬ヶ島』(18)にも声の出演を果たす。そして今年に入ってからは、高い身体能力を必要とされるハードなアクションシーンに挑んだ作品が相次いで公開されている。
6月に公開された『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(公開中)では新選組の沖田総司役を演じ、佐藤健演じる緋村剣心と真っ向からぶつかり合う。ワイヤーアクションにも果敢に挑み華麗な剣さばきを披露する姿には、同作でメガホンをとった大友啓史監督も「良い感じに生意気で大好きな若者。彼の物怖じしない性格もあって、まるでネコのようなしなやかな動きを見せてくれています」と激賞を送っている。
続く『孤狼の血 LEVEL2』(公開中)では、松坂桃李演じる日岡を慕い、スパイとして暴力団に潜入するチンタこと近田幸太役を熱演。撮影現場では持ち前の気さくな人柄で周囲を和ませつつも、本番が始まれば一瞬でチンタに切り替えるスイッチをオンに。大掛かりなアクションシーンにも挑戦し、クランクアップ後には「格別でした。こんなに愉しい現場が存在しても良いものかと」と大満足の様子で語るなど、撮影現場への愛をのぞかせていた。