チャッキー、ジグソウ…伝説級ホラーキャラと徹底比較!鬼才ジェームズ・ワンが新たに放つ、謎の存在“G”とは?

コラム

チャッキー、ジグソウ…伝説級ホラーキャラと徹底比較!鬼才ジェームズ・ワンが新たに放つ、謎の存在“G”とは?

“G”の動きはまるで伽耶子!?Jホラーからの影響も

Jホラーの2大アイコンとして人気を博し、海外進出も果たした佐伯伽耶子さん
Jホラーの2大アイコンとして人気を博し、海外進出も果たした佐伯伽耶子さん写真:EVERETT/アフロ

近年の世界各地のホラー作家たちと同様、ジェームズ・ワンも日本のホラー映画“Jホラー”から大きな影響を受けた作家の1人として知られている。予告編に登場する“G”のシルエットをよく見てみると、黒い影とともに長い髪の持ち主であるようにも見える。それはつまり「リング」シリーズの貞子や、「呪怨」シリーズの伽耶子といったJホラー作品に登場する“幽霊”タイプのホラーアイコンの定番中の定番。特にその動きは伽耶子に近しいものを感じるが…。

“G”が現れる瞬間に空間が歪むような描写も見受けられることから、悪夢の世界と現実の世界が交錯し合った、ある種の異次元に現れる存在なのかもしれない。ワン監督が独自のホラー理論でJホラーを再解釈したとなれば、なおさら興味は尽きない。

人智を超えた新種のモンスターの可能性も…!?

「ヘルレイザー」シリーズの魔導士ピンヘッドのように地球外生命体か、魔界からの使者か…
「ヘルレイザー」シリーズの魔導士ピンヘッドのように地球外生命体か、魔界からの使者か…写真:EVERETT/アフロ

人間、人形、幽霊と、定番のホラーアイコンの可能性を指摘したが、そのどれにも含まれないモンスターであるという線も充分にある。たとえば『エイリアン』(79)に登場するエイリアンのように宇宙からやってきた別の生命体であったり、「ヘルレイザー」シリーズの魔導士ピンヘッドのように魔界からやってきたり、はたまた一種の概念のようなものであったり。予告編では明らかに人間離れした動きを見せる“G”。果たしてその正体は…。


ホラーやSFの要素もぎっしり!?ジェームズ・ワンが語る“ジャンル・ブレンダー”の真意とは?
ホラーやSFの要素もぎっしり!?ジェームズ・ワンが語る“ジャンル・ブレンダー”の真意とは?[c]2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

これまで幾度となくホラー映画の常識を覆してきた“ホラー映画の革命児”ワン監督が仕掛けるとあって、実際にスクリーンで明かされるまでその正体は未知数。もしかしたらここで分類したもの以外の、まったく新しい存在の可能性も充分に考えられる。

ワン監督は本作について、サイコサスペンスからイタリア製の“ジャッロホラー”、さらにはSFなど、ありとあらゆるジャンルの要素を混ぜ合わせた“ジャンル・ブレンダーな作品”と語っており、想像を超える未知との遭遇が待ち受けていること間違いなしだ。是非とも劇場で、驚くべき“G”の正体を目撃してほしい。

文/久保田 和馬

関連作品