『DUNE/デューン』が北米V2達成!『僕のヒーローアカデミア』劇場版第3弾が4位に初登場
ハロウィンの週末となった先週末(10月29日から31日)の北米興収ランキングは、前週に待望の北米公開を1位スタートと共に迎えたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』(日本公開中)が、2週連続でNo. 1を獲得した。
週末3日間の興収は前週末比62.4%減という大幅な下落が見られたものの、これまでHBO Maxで劇場同時配信が行われてきたビッグタイトルの多くが2週目で70%前後の下落に見舞われたことを考えれば、なんとか踏みとどまった印象。週末時点での北米の累計興収は7000万ドル弱。全世界興収は(11月3日時点で)3億ドルを突破。いつの間にか『ブレードランナー2049』(17)の2億5933万ドルを上回り、ヴィルヌーブ作品の最高成績を樹立しているようだ。
そんななか、4位に初登場を果たしたのは堀越耕平の人気コミックをアニメ化した「僕のヒーローアカデミア」の劇場版第3弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』(日本公開中)。1581館で公開され興収640万ドルのオープニング成績は、前作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』(19)のオープニング興収589万ドルを上回る好発進。
前作は最終的に北米興収1330万ドルに到達しており、今作がそれを超える可能性も充分。レジェンダリー・ピクチャーズ製作のもと、『キングダム』(19)の佐藤信介監督のメガホンでハリウッド実写化企画も進行しているだけに、海外での人気はさらなる高まりを見せそうだ。
他には、スコット・クーパー監督の最新作でサーチライト・ピクチャーズが手掛ける『Antlers』が6位に、エドガー・ライト監督とアニャ・テイラー=ジョイとトーマシン・マッケンジーがタッグを組んだ『ラストナイト・イン・ソーホー』(12月10日公開)が7位に初登場。どちらも注目度の高いホラー作品だったが、オープニング興収は400万ドル前後にとどまり上位作品を脅かすことはできず。
ハロウィン当日よりも直前の金曜・土曜に安定した興収を叩きだし、今週も2位に食い下がった『ハロウィンKILLS』(日本公開中)が、ハロウィン週末のホラー映画対決を制するかたちとなった。
文/久保田 和馬