シロさん&ケンジたちの言葉が心に沁みる…「きのう何食べた?」名セリフまとめ!
累計発行部数840万部突破のよしながふみによる人気コミックを、西島秀俊と内野聖陽のダブル主演でドラマ化した「きのう何食べた?」。料理上手な弁護士、筧史朗(通称、シロさん)と、その同居相手である美容師の矢吹賢二(通称、ケンジ)が織りなす日々の光景を“食”を通して描いて大ヒットした本作が、今度は劇場版『きのう何食べた?』(公開中)となってスクリーンに帰ってきた!ここでは、ドラマシリーズから劇場版までに登場した印象的な名セリフの数々をピックアップ。各シーンを振り返りながら、心に沁みる感動をかみしめたい。
「人生の喜びってのはさ、ほころびから生まれたりするものなんだよ」(矢吹賢二)
第1話で、史朗と賢二が一緒にアイスクリームを食べている時に登場したセリフ。ハーゲンダッツのアイスを夜遅くに食べることに対して「金も体型維持も、一瞬の気のゆるみが破綻を招く」と批判する、倹約家(ケチ)でストイックな史朗と、「破綻って…。シロさん、人生の喜びってのはさ、ほころびから生まれたりするものなんだよ」と、苦笑まじりに応える賢二。2人の対照的なキャラクターがくっきりと浮かび上がるやりとりだ。「幸せ~」が口グセの賢二は、ささやかな日常のなかに「人生の喜び」を見つける達人。几帳面すぎて、ともすると味気なくなりがちな史朗の生活に、光と潤いを与えてくれる大切な存在なのだ。
「いつもどおり一緒にごはんを食べられているだけで、ありがたいわ」(筧久栄)
ドラマ開始時、史朗は45歳(賢二は43歳)。高齢の親の健康が心配になる年代で、劇中では史朗の父親、悟朗に食道ガンが見つかってしまう。第4話で、悟朗は大がかりな手術を受けるが、無事に退院。その後のクリスマスの夜、史朗は母親の久栄と電話で話をする。「どう、お父さん、飯は食えてるの?」と聞く史朗に、「まだ流動食だけど、大丈夫よ。元気は元気だから。いつもどおり一緒にごはんを食べられているだけで、ありがたいわ」と久栄。史朗はその言葉に「そうだね」とうなずく。一緒にごはんを食べられる―当たり前すぎて、普段はついつい忘れがちなことの尊さに気づかせてくれる言葉だ。