社会復帰を目指す前科者たちと彼らを支える保護司を描く「前科者」の国立市ロケに迫る!
国立市役所で撮影された保護司の仕事
「前科者」で国立市フィルムコミッションがサポートしたのは、国立市役所でのロケ。施設内の情報管理課と会議室が使用され、前者は保護観察所のオフィス、後者は警察署の一室や保護観察所のレクリエーションルームのシーンで撮影された。
保護観察所のオフィスでは、東京保護観察所の保護観察官、高松直治(北村)と佳代がよく面談している。映画版では、工藤の経過報告が行われ、社会復帰間近であることを喜ぶ一方で、彼が失踪したことに2人が落胆する様子が印象的。ドラマの第1話では、保護司としての最初の仕事を依頼され、張り切って固くなる佳代が、高松と一緒に体をほぐす体操をするコミカルなシーンも登場する。
保護観察所のレクリエーションルームを使用した場面では、ドラマ第1話冒頭での佳代が保護司の委託証明書を受け取るシーン、彼女をはじめとする新米保護司たちが高松から仕事についての研修を受けるシーンが確認できる。配られた資料にきちんと目を通し、一言一句漏らさずにメモを取る佳代の姿から、彼女の真面目な性格が伝わってくる。
国立市フィルムコミッションの担当者によると、庁舎での撮影は数日間にわたったとのこと。それでも、本作の制作スタッフは、棚や机、ペン1本1本の位置まで毎回、完璧に元の状態に戻していたので、安心して施設を提供することができたそうだ。
閑静な住宅街から自然豊かな田園風景も撮影できる国立市
国立市フィルムコミッションは、映画、テレビドラマ、CMなどあらゆるジャンルの撮影を誘致し、撮影の支援を通じて、様々なメディアに国立の風景や魅力を発信することで、国立市のシティプロモーションの推進を図ることを目的とした組織。国立市が特例非営利活動法人国立市観光まちづくり協会へ委託し、多くの市民からの協力も得ながら、運営している。
都心から約1時間圏内という好立地で、中央自動車道国立・府中インターを降りてすぐのため、交通も便利。土日祝も撮影できる公園や、撮影に協力してくれる店舗も多く、国立市のメインストリート「大学通り」は幅員が40m以上あり、道路の両側の緑地帯には桜とイチョウが植えられていて、四季が感じられる。歩道は広く、歩道橋もあることから、どんなシチュエーションのロケにも対応できるのが魅力だ。最近でも、本作のほか、短編映画『無題』(公開中)、FODで配信中のドラマ「スイートリベンジ」の撮影を支援した。
前科者たちの社会復帰に本気で取り組む保護司、佳代の誠実さが、観る者の心を明るく照らす「前科者」。国立市フィルムコミッションが関わった国立市役所で撮られたシーンに注目しながら、彼女の前に進んでいく姿を見守りたい。
文/サンクレイオ翼
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