榎木淳弥の恋愛観はスパイダーマン!?「女の子が声をかけてくるのをクモの巣を張り巡らせて、ひたすら待ち…」
「いまが青春。ピーターがヒーローらしくなっていくように、僕も自分を高めていく時間」
トム・ホランド版「スパイダーマン」シリーズでは、ピーターの青春と成長が描かれる。榎木自身の青春の思い出を聞いてみた。「いまが青春という気もしています。向上心を持っていないとダメな仕事ですし、日々新鮮に生きていて、青春時代は昔の話というよりもいまという感覚が強いです。ピーターがヒーローらしくなっていくように、僕も自分を高めていく時間なので。青春時代につきものの悩みもめちゃくちゃあります。いま、ちょうど仕事のやり方とかをガラッと変えたりしています。今回のアフレコも1か月前の自分のやり方とは違っています。演技方法などを勉強している真っ最中で、慣れないやり方をしていることもあり、“うまくいかなかった”ということもよくあります。逆に“前よりよかった”という瞬間もあります。同じやり方を続けていても頭打ちは見えている。変えていかないといけない気持ちもあって、苦悩することも多いです。もちろん、変えなきゃよかったと思うこともありますが、変えたからこそ発見できた失敗だったりするので、日々悩みを繰り返す、そんな青春時代にいます(笑)」。
失敗も発見と切り替えられるというポジティブ思考の榎木。落ち込むことはほとんどないという。「気が滅入らないよう、減点方式ではなく加点方式で考えるようにしています。昨日できなかったことが今日できていたらOK。失敗してもダメだってわかっただけいい、そういうふうに捉えると、気持ちも楽になります」。
「怖いお父さん、お母さんのいない女性が好きです」
恋愛映画としても楽しめる「スパイダーマン」シリーズ。本シリーズのピーターも、前作からは一匹狼タイプのMJ(ゼンデイヤ)一筋だが、それまではクラスのマドンナ的存在のリズ(ローラ・ハリアー)に惹かれていた。「ローラ・ハリアーさんが演じたリズもすごく美人でいい子でしたし、MJはなんだかミステリアスで惹かれます。基本的には2人とも好き。『スパイダーマン』に登場する女性は、みんな美人でかわいいですよね。だから僕には選べないです」。
ただし、リズについては彼女の後ろにいる人物に難があるという。「お父さんが、車の中で娘の恋人にプレッシャーかけてくるところとか苦手だなと思っちゃいます。怖いお父さん、お母さんのいない女性が好きですね(笑)。メイおばさんのように、優しくて愛情あふれるお母さんだったらウェルカム。マリサ・トメイさんもめちゃくちゃ美人でステキですよね」。
さらに、シリーズの女性についても伺い、歴代ヒロインの話題へ。「キルスティン・ダンストさんもエマ・ストーンさんもみんな魅力的だけど、やはり、一番よく知っているゼンデイヤさん演じるMJに目が行きます。普段のゼンデイヤさんってオーラがバンバン出ていてゴージャスなイメージだけど、MJを演じる時はひねくれているちょっと変わった子という魅力がしっかり出ている。すごいなって思います。今回の『スパイダーマン』は、前作からMJと想いが通じ合ってからの物語なので、恋愛映画としても楽しめます」。
なかなか自分の気持ちを伝えられないピーターは、母性本能もくすぐるタイプ。榎木自身は好きな人ができたら想いをストレートに伝えられるのだろうか。「僕は、幼稚園のお漏らしをきっかけに、モテなくなりましたが。あれがなければ、待っていても女の子たちがバンバンきてくれていたはず!だから、あのトラウマを消す前提で話すと“待つタイプ”です。女の子たちが声をかけてくるのをクモの巣をはりめぐらせて、ひたすら待ち、ひっかかったら、絡めとる…。ちょっと悪い男なイメージでかっこいいかな(笑)」。
取材・文/タナカシノブ