松坂桃李vs鈴木亮平の肉弾戦!『孤狼の血 LEVEL2』は、お茶の間に媚びない“大人”のエンタメだ
白石和彌監督、松坂桃李主演『孤狼の血 LEVEL2』のDVD&Blu-rayレンタルがいよいよ本日よりスタート。公開時に「何度も観たくなる!」と話題になった本作を自宅で堪能できる機会がやってくる。2021年は『すばらしき世界』『ヤクザと家族』などアウトローを描いた邦画の秀作が続々と登場したが、そのなかでもキャラクター勢が大いに暴れまくり、血湧き肉躍るバイオレンス・エンタテインメントとしての見どころ満載となっている本作。今年ドラマ界でも大活躍した松坂桃李、鈴木亮平、村上虹郎のここでしか見られない表情を楽しめるといった意味でも見逃せない1作となっている。
劇場ヒットを受け、早くも第3作の製作が決定!
いまや日本映画界をリードする存在となった白石監督待望の最新作であり、警察とヤクザの攻防戦を描いた『孤狼の血』(18)の続編となる本作。前作の3年後を舞台とし、柚月裕子の原作シリーズでは描かれていないオリジナルストーリーが展開する。主人公となるのは、伝説の刑事、大上(役所広司)の“血”を受け継いだ若き刑事の日岡(松坂)。広島の秩序を守るべく裏社会とつながりを持ちながら危険な綱渡りを続けてきた彼だったが、悪魔のような暴力性を帯びた男・上林(鈴木)が出所してきたことにより、命はおろか街の安全までもが脅かされていく様を描く。
『すばらしき世界』と『ヤクザと家族』が、いまの時代を生きるアウトローたちの哀愁を表現した映画だとすると、表現のリミットを外して、暴れ倒すアウトローたちをド迫力のアクションとともに描いたのが本作だ。裏社会、警察組織、マスコミなど、誰が正義で、誰が裏切り者なのか二転三転するストーリーも秀逸で、俳優なら誰もが「一度は演じてみたい」と思うような個性豊かなキャラクターを実力派俳優たちが熱演。コンプライアンス重視の世の中に真っ向勝負するようなバイオレンス描写も観客の心をつかみ、公開時には「閉塞感をぶっ飛ばしてくれる映画」との声も上がっていた。
ファンの熱気に応えるかのように、早くもシリーズ第3作となる続編の製作も決定している。東映の代表取締役会長である多田憲之は、「時代に風穴を開ける作品を作り続けることが東映の使命」と決意表明しており、これからも本シリーズが邦画界を大いに盛り上げてくれそう。ついにレンタル開始とあって、年末年始には2作揃って『孤狼の血』の世界に浸り、続編の公開に備えるのもオススメだ。