可憐で大胆、スキャンダラス…名女優たちが演じてきた、ダイアナ妃の再現度を比較!
いまもなお世界中で愛され続けている故ダイアナ妃。彼女の没後25年となる2022年公開の『Spencer』で、人気と実力を兼ね備えた女優クリステン・スチュワートがダイアナ妃を演じている。現在解禁されているのは、わずかな場面写真と特報だけだが、クリステン演じるダイアナ妃が本人そっくりと話題に!そこで今回は、これまで映像化されてきた“ダイアナ妃作品”の再現度を比較してみたい。
ダイアナ妃は、英国の名門貴族スペンサー伯爵家の令嬢として生まれ、20歳でチャールズ皇太子と結婚。ブロンドのショートヘアと眩いカリスマ性で、イギリスのみならず一躍世界中の人々を魅了し、ダイアナ妃フィーバーを巻き起こした。その後、2人の王子、ウィリアムとヘンリーを出産。王室としては異例だった育児にも積極的に取り組む一方、公務では慈善活動を続け、周囲の人々に大きな愛を与えていく。しかし、次第に王室との確執やチャールズ皇太子の不倫問題が騒がれるようになり、ついに離婚。王室から離れた後も事あるごとにマスコミに追われ続け、1997年8月に、自動車事故により36年の短い生涯を閉じた。
そんな悲劇のプリンセスの名前をタイトルにした2013年制作の『ダイアナ』では、彼女が亡くなる前の最後の2年を描いている。ダイアナ妃が再婚まで考えたといわれているパキスタン出身の心臓外科医ハスナット・カーンとの恋を軸に物語は展開。主演のナオミ・ワッツが、カールしたヘアスタイルや青い瞳を引き立てるメイクで、エレガントなダイアナ妃を体現!178cmの長身として知られていたダイアナ妃を、164cmのナオミが高い演技力で演じきった。ハスナットのために異国パキスタンの家族を訪問したり、地雷撲滅運動のキャンペーンで現地に赴いたりする、献身的なダイアナ妃像を浮き彫りにしている。
続いて、英国王室の人々を克明に描く話題のNetflixドラマ「ザ・クラウン」では、シーズン4でダイアナ妃が初登場。ロンドンで女友達とルームシェアする19歳の幼稚園教諭が、皇太子に見初められ、プリンセスとして注目を集めていく過程を、無名女優だったエマ・コリンが好演。上目遣いではにかむ表情や、ピュアで無邪気な様がなんともいじらしい。そんなエマは、ダイアナ妃にオマージュを捧げた衣装の数々を着こなしている。各エピソードに制作費1300万ドルをかけているというだけあって、華やかなパーティドレスや公務用のスーツはもちろんのこと、オーバーオールなどのキュートなオフスタイルまで、実際にダイアナ妃が着ていたスタイルを見事に再現。劇中には、暇を持て余したダイアナ妃が、宮殿の赤絨毯の上を、ヘッドフォンをしながらローラースケートで滑走するという驚きの場面まで登場!ぜひ見逃さないで欲しい。
現在制作中のシーズン5では、ダイアナ妃役を『TENETテネット』(20)のヒロインを務めたエリザベス・デビッキが引き継ぐ。チャールズ皇太子の浮気が報道されたころ、ダイアナ妃が黒い“リベンジ・ドレス”でパーティに現われる場面も収録された模様。デコルテを大胆に露出した挑戦的なドレスを、モデル並みの高身長を有するエリザベスが颯爽とまとう姿に期待が高まる。