批評家が選ぶ、歴代「スパイダーマン」ランキング!サム・ライミ版からMCU版まで“フレッシュ”の嵐
1962年にコミックスに初登場を果たして以来、“親愛なる隣人”の愛称と共に国境も世代も超えて愛されつづけてきた「スパイダーマン」。1967年にテレビアニメとして映像化されたあと、1970年代にはテレビドラマとして実写化。以後日本でも東映で特撮シリーズが製作されるなど映像化が繰り返され、1980年代以降は本格的な映画化を目指して複数のスタジオが開発を試みては断念してきた歴史がある。
そして2002年にサム・ライミ監督のメガホンで映画化されると世界中で大ヒットを記録。破格の2億5800万ドルの製作費が当時大きな話題を呼んだ3作目の後も、シリーズの継続が企画されていたもののさまざまな事情から中止に。さらにリブート版が製作され、こちらも4作目まで製作される予定が2作目の興行的失敗などを理由に打ち切りになり、その後「マーベル・シネマティック・ユニバース」へと合流を果たし現在に至る。
これまでの「スパイダーマン」の流れをかなり簡潔に振り返ったが、このように幾度となく挑戦が重ねられてきたのは、この「スパイダーマン」というキャラクターとその物語が世界中から愛されていることのなによりの証左といえるのではないだろうか。これまで製作されたスパイダーマンが登場する劇場用長編映画は実写・アニメを含めて12作品。そこで本稿では、そのなかから映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」で批評家の評価が高い10作品を一挙に紹介していきたい。
「ロッテン・トマト」とは、全米をはじめとした批評家のレビューをもとに、映画や海外ドラマ、テレビ番組などの評価を集積したサイト。批評家の作品レビューに込められた賛否を独自の方法で集計し、それを数値化(%)したスコアは、サイト名にもなっている“トマト”で表される。好意的な批評が多い作品は「フレッシュ(新鮮)」なトマトに、逆に否定的な批評が多い作品は「ロッテン(腐った)」トマトとなり、ひと目で作品の評価を確認することができる。中立的な立場で運営されていることから、一般の映画ファンはもちろん業界関係者からも支持を集めており、近年では日本でも多くの映画宣伝に利用されるように。映画館に掲示されたポスターに堂々と輝くトマトのマークを見たことがある方も多いだろう。
それでは、歴代「スパイダーマン」登場映画のフレッシュな作品10傑を挙げてみよう。
97%フレッシュ『スパイダーマン:スパイダーバース』(19)
94%フレッシュ『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)
93%フレッシュ『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)
93%フレッシュ『スパイダーマン2』(04)
92%フレッシュ『スパイダーマン:ホームカミング』(17)
90%フレッシュ『スパイダーマン』(02)
90%フレッシュ『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)
90%フレッシュ『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)
85%フレッシュ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)
72%フレッシュ『アメイジング・スパイダーマン』(12)
(※スコアは1月15日現在)