山田涼介、大怪獣のあとしまつをするとしたら?「日本全国から人を集めて焼肉!」
映画『大怪獣のあとしまつ』(2月4日公開)のウルトラプレミアイベントが1月9日に丸の内ピカデリーで開催され、山田涼介、土屋太鳳、濱田岳、オダギリジョー、西田敏行、三木聡監督が登壇。「もし実際に“大怪獣の死体”があったとしたら、どうあとしまつする?」と聞かれた山田が、「『みんなで集合!』と言って食事を作って、『この部位おいしいね』と話をしながら焼肉できたらいいなと。おいしかったらですけれど」とアイデアを繰りだした。
本作は、倒された怪獣の死体処理は果たしてどうなっていたのか?という、巨大怪獣の“死んだ後”の物語を描く空想特撮エンタテインメント。死体処理の責任者に選ばれた特務隊の帯刀アラタ役を演じた山田は、「コロナの影響もあり、いろんなことが重なって完成までに約2年かかっています。新年早々、皆様にお届けできることを心よりうれしく思っております」と観客を前にして感無量の面持ちを見せた。
劇中には全長380メートル、全高155メートルにおよぶ邦画史上最大級の怪獣が登場する。この日は、大怪獣のあとしまつのアイデアを聞かれた一同。山田は「日本全国から人を集めて、この怪獣で焼肉。一般人として片付けるのはちょっと無理だと思うんです。権力を使って…とかは僕にはできないので、『みんなで集合!』と言って焼肉できたら」と笑顔で回答。司会を務めたフリーアナウンサーの青木源太から「劇中では大怪獣のうえに乗るシーンも出てくる。Hey! Say! JUMPのメンバーで歌って踊るというのは?」と尋ねられると、「足元が不安定なので。ちょっと踊るのは厳しいかなと思います」と楽しそうに話していた。
オダギリは「片付けなければいけないのかという感じなんです。怪獣の死体が残って困っているのは人間。放っておいたらいつかは森に帰るんじゃないか」と飄々と持論を述べ、濱田は「上野に飾る」、西田は「山田くんと重複する部分がある」と言いながら、「図でご説明します。肩ロース、サーロイン、モモ肉。何人分の食料ができるのか」と怪獣の部位をイラストで解説し、山田と同じく食料にしたいとコメント。「顔が似ているとそうなる」と、山田と同じ答えになったことにご満悦の表情を見せていた。
また今年こそは“あとしまつしたいこと”に話が及ぶひと幕も。アラタの元恋人で、環境大臣秘書官の雨音ユキノ役を演じた土屋は「いい意味で人間関係」とのフリップを掲げ、「ありがたいことに忙しくさせていただいて、お世話になった、ご縁のあった方にお礼を伝えられていない。しっかりをお礼を伝えて、いい未来につなげていきたいなというポジティブな人間関係です」と説明。本作でもいい人間関係を築けたそうで、「皆さんすごくおもしろい」と個性豊かなキャスト陣に最敬礼。「山田さんは、こんなに役が染み込んでいる方がいるんだと思うくらい(すごかった)。ご一緒させていただいてありがたかったです」と元恋人を演じた山田との共演の感想を語っていた。
コロナ禍での撮影中断を乗り越えて、お披露目の日を迎えた本作。山田は「いろいろな苦労を乗り越えてようやく完成しました」と切りだし、「ラストは誰もがええ!と言いたくなるほど驚くラストになっています。ラストは自分の心のなかに留めておきながら、なにも言わないでおいていただけたら」とネタバレ注意のお願い。「三木監督ワールド全開の空想特撮エンタテインメントができた」と胸を張っていた。
取材・文/成田 おり枝