心霊スポット・牛頸ダムを現地調査。「少女を人柱に…」“もう一つの牛首村”が福岡に実在した
夜の牛頸ダムへ潜入…“心霊スポット”の真偽は?
日没後にふたたびダム近辺に赴くと、数時間前に同じ道を通ったはずなのに、まるで別の場所に連れて行かれるかのようにただならぬ雰囲気が感じられる。対向車もなく、辺りは完全に闇に包まれていた。
夕方にいたような散歩をする人々の姿もない。車を降りて散策してみると、水辺独特の冷ややかな空気が冬の夜の寒さをさらに駆り立てていた。もちろんこんな真冬に肝試しを計画する若者たちもそうそういるはずがない。心霊スポットにはよくあるやんちゃな落書きなど、夕方には気にも留まらなかったものまでが、“怖い”という気持ちを駆り立てる。
その後しばらく辺りを回ってみたが、幸か不幸か心霊や奇怪な現象と遭遇することはなかった。しかし、植え込みなど足場が不安定な場所も多く危険なため、整備されていないエリアには安易に立ち入らない方がいいということはお伝えしておこう。冬場は特に空気が澄みきっており見晴らしも良く、リフレッシュするにはもってこいの場所だ。春にはダム周回道路に桜が咲き、初夏にはホタルも見頃を迎えるとのこと。福岡県にあった“もう一つの牛首村”は、怖い場所というより歴史あふれる神秘的なスポットだった。
映画館に“心霊スポット”がやってくる!
どうしても、ゾッとするような恐怖を味わいたいという人は、いよいよ公開となった「恐怖の村」シリーズ第3弾『牛首村』を劇場で体験するのがいいだろう。
Koki,が映画初出演にして初主演を飾る本作は、とある心霊動画に自分そっくりの少女の姿を見つけた女子高生の奏音が、なにかに導かれるようにして“牛首村”と呼ばれるおぞましい場所の秘密と風習に触れてしまう姿を描くホラー。実在の心霊スポット“坪野鉱泉”でロケを敢行しており、ホラー映画として楽しむと同時に本格的な肝試し気分も味わえること間違いなし。本来なら足を踏み入れてはいけない禁断の場所を、映画を通して覗いてみては。ただし、身の安全は保証しかねるが…。
取材/編集部 構成・文/久保田 和馬
※Koki,の「o」はマクロン付きの「o」が正式表記