Koki,&萩原利久&高橋文哉が語り合う、目指す役者像と大切にしている言葉「何事にも全力で、愛を持って楽しく」
「変化し続けられる俳優になれたらいいなと思っています」(高橋)
ーー本作での新しいチャレンジを経て、今後はどのような俳優さんを目指していきたいと感じていますか。
Koki,「本作に出演させていただき、俳優として歩んでいきたいという意志が固まりました。これから、様々な役に挑戦してみたいと思っています。映画を観ていると、本当にその人がこの世に存在しているのではないかと思わせてくれる俳優さんがいらっしゃいます。役柄によって雰囲気や放つものも変化して、人々を魅了する俳優さんって、本当にすごいなと思います。私も誰かの心を動かすことのできるような俳優になれたら、とてもうれしいです。個人的に好きな俳優さんは、ジュリア・ロバーツさんやシャーリーズ・セロンさん、アル・パチーノさんです」
萩原「20歳ぐらいまでは高校生の役を演じる機会が多く、社会人の役をやってみたいなと思っていました。22歳のいま、だんだん制服を着る機会も減ってきて、逆に制服を着られるうちは着ておきたいなと思うようになりました(笑)。実年齢に近い役をできることもうれしいですし、ある種、年齢不詳のような存在になれたら、役者としてもおもしろいのかなと思っています」
高橋「“役と一対一でしっかりと向き合う”ということを、一生の抱負として胸に刻んでいます。今回ホラー映画に挑戦させていただいて、僕自身、新しい発見がたくさんありました。そうやってどんな作品でも新しい自分を見つけて、撮影に入る前と後では自分の感性もまた豊かになっているような、変化し続けられる俳優になれたらいなと思っています」
ーー皆さんからはとてもポジティブなオーラを感じます。自分を励まし、支えてくれるような言葉として思い出すものがあれば教えてください。
Koki,「私は家族からの言葉に支えられることが多いです。いつもたくさんアドバイスをもらっています。特に父と母が教えてくれた、“何事にも全力で、愛を持って楽しく”という言葉を大切にしながら、日々を過ごしています」
萩原「僕はスポーツが大好きで、バスケットボール選手のコービー・ブライアントの“マンバメンタリティ”という言葉にいつも勇気をもらっています。“飽くなき向上心を持ってよりよい自分を追求し続ける”という彼の姿勢は、表現者にも通じるようなものがあると思っていて。明日の自分が今日よりも少しでも成長できていられるよう、自分の進む道にゴールを決めることなく永遠に追求、探求していけば、それはいい作品づくりにも繋がっていくのかなと感じています」
高橋「WANIMAさんの『リベンジ』という歌の歌詞で、『辛い過去は現在未来の材料』というフレーズがあって。高校生の頃に家でイヤホンをしていたらたまたま『リベンジ』が流れて来て、その歌詞がものすごく脳裏に焼き付きました。当時の僕は調理師を目指していたので、まさか俳優の道を進むとは思っていませんでしたが、『辛い過去は現在未来の材料』という言葉は当時もいまも変わらずに大切にしている言葉です。なにもかもが未来への明るい欠片として見られるようになると、キツイな、しんどいなと思うこともなくなります。『眠いな…』と思うことはありますが(笑)、どんなに大変なことがあっても前を向くことができます」
萩原「『眠いな…』と思うことも非常に共感できるところではありますが、本当にそうですね。どんな現場でも振り返ってみると、楽しかったなと思ったり、自分自身にとって大切な経験になっている気がします」
Koki,「今回の現場もみんなでとても楽しく過ごすことができて、本当に大切な経験ができたなと思っています」
取材・文/成田おり枝
※Koki,の「o」はマクロン付きの「o」が正式表記