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「自分の声が好きじゃない」…花江夏樹&川上洋平が語り合う、お互いから受けた刺激

インタビュー

「自分の声が好きじゃない」…花江夏樹&川上洋平が語り合う、お互いから受けた刺激

「花江さん演じるロウマのセリフによって、曲の方向性が大きく変化した」(川上)

――自分ではそう感じていることが、お2人にとってお仕事をするうえで武器になっているんですね。川上さんは、ロウマのシーンやセリフで印象的なものはありましたか?

川上「曲の方向性を変えようという大きなきっかけとなったのが、ロウマのセリフだったんです。クライマックスで、彼が世界について実感した一言を発する場面があります。その時に『“世界”という単語をどこかに入れたいな』と思い、“World”と歌詞に入れました。ロウマの発した一言は、“物事はとらえ方一つでなんとでも変わる”と感じさせてくれます。僕自身、いつか大きな会場でライブをやりたいと思いながら、客席からステージを見ている時にはそれがとても遠いものに感じていて。でもいざ大きなステージに立つことができた時、夢って意外とそんな遠くに離れているものじゃない、掴めるものだなと思えた。自分の人生を通してもそうですし、本作を観ても、見方や目線を変えるだけで、夢に至るまでの距離も短く感じることができるものなんだなと思っています」


ロウマのセリフをきっかけに、曲の方向性も変わっていった
ロウマのセリフをきっかけに、曲の方向性も変わっていった[c]Goodbye,DonGlees Partner

――ロウマが変化、成長していく姿には胸が熱くなります。花江さんは、ロウマ役を演じるうえでどのようなことを大切にされていたのでしょうか。

花江「話の流れのなかで彼の気持ちが変化していくことを感じ取ることができたので、演じるうえでは“変えよう”とはあまり意識せず、自然と彼の成長に寄り添うことができたのかなと思っています。ロウマは一人の人間としてそこにいて、景色や、何気ない友だちとの会話を通して、少しずつなにかを感じ取っていく。僕はこの作品に限らず、常に“人であろう”と思っていて。キャラクターというよりは、実在する人間にどれだけ近づけられるかということを大切にしています。映像に写っていない瞬間も、彼らは呼吸をしています。マイクに乗せることはありませんが、キャラクターは呼吸する存在なんだという意識のもとで演じようと思っています」

川上「やっぱり声優さんの力って、本当にすごいですよね。そうやって心を込めて演じることで、彼らの物語がこちらにも生の感覚と共に伝わってきますから」


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