批評家が選ぶ、サム・ライミ監督作ランキング!「死霊のはらわた」「スパイダーマン」など“フレッシュ”なおすすめ10選
『死霊のはらわた』(81)でホラー映画ファンから熱狂的な支持を集め、その20年後にはトビー・マグワイア主演の「スパイダーマン」3部作でファン層を一気に拡大したサム・ライミ監督。わずか35万ドルで製作した『死霊のはらわた』から、当時映画史上最高額の製作費2億5800万ドルが費やされた『スパイダーマン3』(07)への成長ぶりもさることながら、改めて彼のフィルモグラフィを振り返ると意外なほど監督作が少ないことが目を引く。
日本未公開の作品と最新作を含めても45年間で16本。そのうち3本が「死霊のはらわた」で、3本が「スパイダーマン」であり、それ以外の作品はわずかに10本。2000年代以降はホラー映画を中心にプロデューサーとしての活動が中心となっており、そこでもハリウッド版「呪怨」や「ドント・ブリーズ」といったヒット作を送りだしている。やはりその人気を支えているのは、2つの代表シリーズなのだろうか。本稿ではサム・ライミの全監督作品のなかから、映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」で批評家の評価が高い10作品を一挙に紹介していきたい。
「ロッテン・トマト」とは、全米をはじめとした批評家のレビューをもとに、映画や海外ドラマ、テレビ番組などの評価を集積したサイト。批評家の作品レビューに込められた賛否を独自の方法で集計し、それを数値化(%)したスコアは、サイト名にもなっている“トマト”で表される。好意的な批評が多い作品は「フレッシュ(新鮮)」なトマトに、逆に否定的な批評が多い作品は「ロッテン(腐った)」トマトとなり、ひと目で作品の評価を確認することができる。
中立的な立場で運営されていることから、一般の映画ファンはもちろん業界関係者からも支持を集めており、近年では日本でも多くの映画宣伝に利用されるように。映画館に掲示されたポスターに堂々と輝くトマトのマークを見たことがある方も多いだろう。
それでは、サム・ライミ監督作品の“フレッシュ”10傑を挙げていこう。
95%フレッシュ『死霊のはらわたII』(87)
95%フレッシュ『死霊のはらわた』(81)
93%フレッシュ『スパイダーマン2』(04)
92%フレッシュ『スペル』(09)
90%フレッシュ『シンプル・プラン』(98)
90%フレッシュ『スパイダーマン』(02)
80%フレッシュ『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(22)
83%フレッシュ『ダークマン』(90)
73%フレッシュ『キャプテン・スーパーマーケット』(93)