猛暑で気絶した馬の下敷きに…!?“永遠の妖精”オードリー・ヘプバーンにまつわる25のトピック
唯一の西部劇で大ケガを負う
唯一出演した西部劇『許されざる者』(59)では、撮影中の落馬事故によって脊椎を骨折するアクシデントに見舞われてしまったオードリー。この時彼女の看病に当たったのが『尼僧物語』で関係を築いたマリー=ルイーズ・アベだった。
オードリーが断ったといわれる大役
アルフレッド・ヒッチコックの企画『判事に保釈なし』を暴力的な描写を理由に断ったと言われているオードリー。ほかにも、1959年には『クレオパトラ』(63)や『ウエスト・サイド物語』(61)、『枢機卿』(63)といった作品でも候補に挙がっていたが、先述の事故によって流産した苦い経験から、妊娠中の映画出演は控えていたそうだ。
カポーティは認めなかったホリー・ゴライトリー役
代表作の一つ『ティファニーで朝食を』(61)にて、ニューヨークで暮らす高級娼婦ホリー・ゴライトリーを演じているオードリー。しかし原作者のトルーマン・カポーティは、マリリン・モンローを同役に熱望し、オードリーの出演を聞いて激怒したとか。
デニッシュは好きではなかった
『ティファニーで朝食を』で、タクシーを降りたゴライトリーが、ティファニーのショーウィンドウを見つめながら紙コップのコーヒーをすすり、デニッシュを食べる有名なシーンがある。だが、オードリーはデニッシュが嫌いだったため、代わりにアイスクリームを舐めるのはどうかと提案していたらしい。
カットの危機もあった名曲「ムーン・リヴァー」
『ティファニーで朝食を』の劇中歌で、アカデミー歌曲賞のほか、グラミー賞などにも輝いた「ムーン・リヴァー」。この名曲は驚くべきことにパラマウント映画の社長からカットを提案されていたそう。
ほとんど使われなかった『マイ・フェア・レディ』での歌声
「ムーン・リヴァー」では心を打つ歌声を披露しているオードリーだが、声量やテクニックに乏しかったため『マイ・フェア・レディ』(64)では、彼女の歌の多くのがマーク・ニクソンによって吹替えられている。そのことを伝えられた際はショックから立ち去ってしまったとか。
失意のなか迎えたアカデミー賞での失態
『マイ・フェア・レディ』はアカデミー賞で8部門を受賞したもの、自身はノミネートを逃したオードリー。そのショックからか、授賞式では病気のパトリシア・ニールに代わりプレゼンターを務めたが、彼女の名前を出すことを忘れてしまう失態を犯してしまった。
日本のかつらのCMに出演したことも
1967年以降、映画界とは一定の距離を置いていたオードリー。その間の1971年には、日本エクスラン工業の女性用ウィッグ「ヴァリーエ」のCMに出演したことがある。
『オードリー・ヘプバーン』では、女優、ファッション・アイコン、人道活動家と、いまも朽ちることのない様々なイメージと足跡を残したオードリーについて、幼少期に経験した父親による裏切り、そして第二次世界大戦の過酷な環境、愛に恵まれなかった私生活に、愛をあげる立場となった晩年のユニセフ活動まで、スクリーンの外での姿をひも解いていく。
オードリーの子どもや孫、友人や映画関係者らの証言から浮かび上がる彼女の本当の姿とは?銀幕での姿と共にチェックしてみてほしい。
文/サンクレイオ翼