パク・ボゴムやキム・テリの必読スピーチを総まとめ。第58回百想芸術大賞ファッションをプレイバック!
『パラサイト 半地下の家族』(19)の米アカデミー賞での快挙に止まらず、ゾンビものやドラマのOSTなど様々なジャンルとコンテンツが世界的に躍進した、韓国のエンタテインメント。その最高峰の一つであり、韓国のゴールデン・グローブ賞と称される第58回百想芸術大賞が、現地時間5月6日に開催された。Netflix勢による大躍進や、2PMのジュノ&キム・テリの2冠達成など今年も話題は尽きず、ファンは固唾を飲んで中継を見守った。そんな百想芸術大賞を、ファッションとスピーチで振り返ってみよう。
パク・ボゴムが除隊後初復帰!3時間のショーを盛り上げたMC陣
新型コロナウイルス感染症防止のため、一昨年、昨年と無観客で開催されてきた百想芸術大賞だが、今年はテーマを「再び、春」とし、2年ぶりに観客を入れて行われた。今年のMCは、恒例のシン・ドンヨプとスジに加え、除隊後初の公式の場に選んだというパク・ボゴムが復帰し、ファンにとっても嬉しい一層華やかな式典となった。第1部は3人とも黒やネイビーを基調とした落ち着いた印象だったが、第2部ではシン·ドンヨプは白いタキシードに黒い蝶ネクタイ、スジは肩に花をあしらったピンクのオフショルダードレス、パク・ボゴムは紺色のスーツで登場。シン・ドンヨプがスジとパク・ボゴムのルックスを「お2人の顔が作品のよう」と絶賛すると、2人はすかさず一緒に“ハートポーズ” を作って応答。実はこれ、一切打ち合わせなしだったそうだ。ブランクを感じさせない息ぴったりの姿に、会場は大いに盛り上がった。
映画部門の大賞と作品賞、技術賞には、ソマリアで内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちによる実際の脱出劇を、豪華キャストで映画化したリュ・スンワン監督の大ヒット作『モガディシュ 脱出までの14日間』(7月1日公開)が選ばれた。昨年の青龍映画祭での監督賞、作品賞に続いて映画賞制覇となり、日本での劇場公開を待つファンにとってさらに期待が高まる結果となった。
名優ソル・ギョングから新星イ・ユミも受賞!“絆”が垣間見えた俳優賞
そして『Kingmaker』も賞レースを席巻した。前作『名もなき野良犬の輪舞』(17)でも鋭敏なセンスを発揮したビョン・ソンヒョン監督が監督賞を、ソル・ギョングが野心を燃やす政治家を演じて『茲山魚譜-チャサンオボ-』(21)の青龍映画祭に続く主演男優賞を、『ハード・ヒット 発信制限』(公開中)で映画単独初主演を果たした名バイプレーヤーのチョ・ウジンが、与党の選挙戦略家に扮して助演男優賞を獲得。ビョン・ソンヒョン監督は、韓国の主要な映画賞において初めて監督賞に輝いた。
『名もなき野良犬の輪舞』、『Kingmaker』、そして次回作『キルボクスン』までビョン・ソンヒョン監督とともに映画を作り続けているソル・ギョングは、撮影のため式典を欠席した“盟友” の栄冠にガッツポーズ。自身の受賞スピーチでは製作陣や共演俳優に加え、「同志ソン・ユナにも感謝を伝えたい」として、愛妻家の顔も覗かせた。また『監視者たち』(13)でソル・ギョングと共演したジュノは、先輩に敬意を表し立ち上がって拍手。作品の中で最高のケミストリーを見せてくれた俳優たちが、撮影後も深い絆で繋がっていることが垣間見えるのも、こうしたセレモニーの醍醐味だ。
また、現在日本で劇場公開中の『手紙と線路と小さな奇跡』のイ・スギョンが助演女優賞を受賞。『Young Adult Matters』からは「今、私たちの学校は...」(Netflixで独占配信中)でも強烈な印象を残したイ・ユミが新人女優賞を受賞。シルバーのドレスで登場し、新人らしいキュートさを振りまいた。また人気作家チョン・ミョングァンの初監督映画『Hot Blooded』では、ドラマ「調査官ク・ギョンイ」(21)にも出演したイ・ホンネが新人男優賞を受賞した。