BLを通じた年の差58歳の友情と挑戦を描く1作に観客から共感の嵐！「好きなものを語り合える友だちは最高」

なにかに夢中になることのすばらしさに共感しっぱなし

BL漫画を題材に、好きなものを楽しむことや夢に向かってチャレンジすることのすばらしさを伝えている本作。普遍的なテーマが根底にあるからこそ、誰もが自らと重なる部分を覚える共感度の高さも、好評を呼んだポイントのひとつだろう。

「(自身も)学生時代から同人活動をしていたので、その時の夢中になっていた感じやイベントでのドキドキ感を思い出しました」(30代・女性)
「私もまさに、アニメや漫画がずっと好きで、それを知っているごく少数の友だちとよく盛り上がっていました。好きなことを話していると、時間はあっという間で、うららと雪さんを見てすごく共感しました！」(20代・女性)

など、本作のように同人活動に勤しんでいた日々を思い出したという人がいれば、「還暦を迎えた漫画オタクで、映画オタクです。誰かと感動を分かち合いたい、でもオタクであることを隠したいと思う自分と、あと何年この感動する気持ちを持ち続けられるのかという老いへの不安。うららさんにも雪さんにも共感できて、なぜかずっと涙が止まりませんでした」(60代・女性)と、2人の主人公に共感した人も。

さらに、「私自身いまは普通の大学生ですが、音楽の道に進みたいと思っています。あと何年かしたら就職活動が始まりますが、親には音楽の道に進むなんてことを言えずにいます。大学で出会った友だちと2人で最近少しずつ音楽のアカウントを立ち上げているのですが、なかなか自信が持てませんでした。映画を観てうららちゃんの行動力と自信に背中を押されたような気がしました」(10代・女性)と、現在進行形の夢に向けて背中を押された人もいたようだ。

原作ファンもお墨付き！すべての人に届いてほしい優しい世界観

「このマンガがすごい！」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の同名コミックを実写映画化した本作。

「もともと原作が好きで、どのように描かれるのか。実写化に不安がありつつ、キャスト陣に安心する部分もありました。始まってすぐ『あ、これはいい作品だ』と直感でわかりました」(20代・女性)
「原作をとても大切にしてくれたのが伝わってきました。劇場へ足を運んで観る価値のある作品だと思います」(40代・女性)
「ストーリーも脚本もキャストも最高！すごくいい映画でした！好きな映画10選に入ります！」(30代・女性)

など、原作ファンも太鼓判を押しており、クオリティはお墨付きだ。

「好きなものを好きと言ったり、自分らしくあるために一歩踏みだす勇気をもらいました。でも決して押し付けたりしない、そっと背中を押してくれるような優しさが心地良かったです」(40代・女性)
「推しがいるすべての人に共感しかない、人生つまんないなぁと思っている人には推しがいる幸せを伝える、そんな映画だと感じました。すてきな作品を観られて幸せです。この作品もまさに“推し映画”となりました！」(30代・女性)
「夢中になれるものがあると、生きる力が湧いてきます。年齢なんて関係ないと希望をもらえる映画でした」(60代・女性)

といったオススメの言葉が並ぶように、”好き”を全肯定する物語、魅力的なキャラクター、誰もが共感できるメッセージなどが組み合わさることで、優しい世界観が紡がれている『メタモルフォーゼの縁側』。ぜひ劇場でチェックして温かい気持ちになってほしい。

構成・文／サンクレイオ翼