檀れい、石丸幹二、町田啓太らの熱演と、心に響く本物の音楽!観客の“声”からひも解く『太陽とボレロ』の見どころ - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
檀れい、石丸幹二、町田啓太らの熱演と、心に響く本物の音楽!観客の“声”からひも解く『太陽とボレロ』の見どころ

コラム

檀れい、石丸幹二、町田啓太らの熱演と、心に響く本物の音楽!観客の“声”からひも解く『太陽とボレロ』の見どころ

魅力的なキャラクターを浮かび上がらせた、実力派俳優たちのアンサンブル

主人公の花村理子を演じる檀れいは意外にも本作が映画初主演となる
主人公の花村理子を演じる檀れいは意外にも本作が映画初主演となる[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

そんな前向きな物語を盛り上げていくのがユニークな登場人物たち。大所帯のオーケストラ団員たちはそれぞれの個性が際立っている。例えば、主人公の理子は夢をあきらめて母親の面倒も見るなど、自分よりも周りを優先してしまううえに、なにかと一人で背負い込んでしまいがち。そんな理子が自分を解放していく様子が凛々しく描かれており、演じた檀れいの姿が印象的だったいう感想も寄せられている。

「檀さんが頭の先からつま先までとにかく美しい」(30代・女性)
「『自分のために生きるわ』と母親に伝えたシーンは、囚われていたものからふっ切れた感じがあり、私もそう生きたいと思った」(20代・女性)
「どんな時でも弥生交響楽団を太陽のように見守り支える姿に感動した」(20代・男性)

石丸幹二が演じた鶴間は、中古車販売店を経営しながら弥生交響楽団を支援する
石丸幹二が演じた鶴間は、中古車販売店を経営しながら弥生交響楽団を支援する[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

理子と同じく運営の立場から楽団を支えているのが、中古車販売店社長の鶴間(石丸幹二)。「とにかくチャーミングで目が離せませんでした」(30代・女性)というコメントにあるように、石丸はイメージを覆すほどのポップな演技を披露。理子とのシーンでの「息の合ったコンビ感が印象的」(20代・男性)だ。


町田の爽やかな演技は、「この映画の良いエッセンスになっていた」(10代・女性)との感想も
町田の爽やかな演技は、「この映画の良いエッセンスになっていた」(10代・女性)との感想も[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

また、メインキャストのなかでも特に多くの観客から「印象的だった」と名前が挙がっていたのが、トランペット奏者の圭介を演じているのが、その端正なルックスと演技力で、近年さらに活躍の場を広げている町田啓太だ。「新たな一面が見られた気がした」(40代・女性)との声にもあるように、仕事と楽団の両立に悩んでボヤいたり、仕事で上司にどやされたりと、完璧なイメージとは異なる等身大な青年像を見せている。

「ちょっとやさぐれていて、でも素直で、音楽に対してもあかりに対しても真っ直ぐな思いに心打たれました」(20代・女性)
「映画のなかで、コミカルな演技がとても輝いていた」(20代・女性)
「圭介のセリフのないところでの表情や動きからも感情が伝わってきて、印象的でした」(20代・女性)


また劇中では、町田がタキシードを着用するシーンもたっぷりと用意されており、シャープな輪郭とスラリとした長い手足がより際立って、スクリーンで輝きを放っている。「チェリまほ」黒沢役のスーツ姿で"沼落ち"したファンの方も、どうか期待して劇場に足を運んでほしい。

町田啓太演じる圭介と森マリア演じるあかりの、関係の変化にも注目だ
町田啓太演じる圭介と森マリア演じるあかりの、関係の変化にも注目だ[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

森が演じるのは、オーケストラのメンバーであり、理子が経営するブティックで働く宮園あかり
森が演じるのは、オーケストラのメンバーであり、理子が経営するブティックで働く宮園あかり[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

圭介と同期のヴァイオリニストのあかり(森マリア)は、同世代の女性から強い支持を集めたキャラクターだ。「いつも明るく前向きで音楽を大切にしている姿が印象に残った」(20代・女性)、「あかりちゃんからは癒しと、純粋に音楽を愛する心が感じられた」(30代・女性)、「若い女性の気持ちが素直に表現されていた」(50代・男性)といった言葉が寄せられており、圭介とあかり、若い世代の2人にも注目だ。

監督・脚本・出演の3役を務めた水谷豊が演じたのは、個性の強い交響楽団をリードする指揮者の藤堂
監督・脚本・出演の3役を務めた水谷豊が演じたのは、個性の強い交響楽団をリードする指揮者の藤堂[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

忘れてはいけないのは、「藤堂の偉大さと包容力に温かい気持ちになりました」(20代・男性)、「藤堂さんの病院のベッドでのシーン、声がなくても表情だけでこれほど心を動かされるのかとビックリしました」(20代・女性)と、指揮者の藤堂役でさすがの存在感を示した水谷監督はもちろん、田口浩正、藤吉久美子、田中要次、六平直政ら名優たちのキラリと光る脇役演技だ。

吉村役の六平直政ら、名バイプレイヤーたちが脇を固めている
吉村役の六平直政ら、名バイプレイヤーたちが脇を固めている[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

ホルン奏者の遠藤を田中要次が演じている
ホルン奏者の遠藤を田中要次が演じている[c]2022「太陽とボレロ」製作委員会

出番はそこまで多くないものの、それぞれがインパクトを残しており、「個性あふれる人間味のあるキャラクターたちでした」(40代・女性)、「一人一人キャラが濃くておもしろかったです」(20代・女性)といった、称賛の言葉が並んだ。

作品情報へ

関連作品

  • 太陽とボレロ

    4.2
    956
    水谷豊監督×指揮者の西本智実が音楽監督を務めた、オーケストラが舞台の人間ドラマ