檀れい、石丸幹二、町田啓太らの熱演と、心に響く本物の音楽!観客の“声”からひも解く『太陽とボレロ』の見どころ
“本物”が奏でる迫力満点の演奏は、劇場でこそ体感すべし!
物語や登場人物たちの魅力に加え、もう一つの見どころとして挙げたいのが、映画館の大画面や音響でこそ楽しみたいオーケストラのシーン。世界的指揮者の西本智実が主宰するイルミナートフィルハーモニーオーケストラによって映画のために新たに演奏された音源が、劇中の随所で使用されている。「指揮の表現力が力強かった」(40代・女性)など圧倒されたという声も多くあった。
プロが演奏した数々の名曲を聴ける贅沢な体験は、映画館ならではの音響設備で堪能したいところ。試写会参加者も段違いの迫力におおいに酔いしれたようだ。
「重低音が体に響く感じや、左右から流れ込んでくる音が心地よかったです」(30代・女性)
「楽器の演奏をまるで生で聴いているかのような感覚を味わいました」(20代・女性)
「テレビとは異なり、音自体に迫力を感じました」(20代・男性)
またプロの演奏家たちは、ヴァイオリン、トランペット、コントラバス、ホルン、ファゴット、クラリネット、フルート、チェロといったキャストたちの楽器演奏の指導も担当。約1年の練習を経て、俳優たちが吹替えなしで挑んだ演奏シーンには「驚いた」という声も多くあがっている。
「最後の晴れ舞台を切なくも大切にする奏者の皆さんの、細かな表情を大画面でしっかりと味わってほしい」(40代・女性)
「本当に演奏しているからこそのリアルな表情を、大きなスクリーンで観ることできるところが見どころです」(20代・女性)
このように、実際に楽器と向き合ったからこそ浮かび上がってくる俳優たちの表情も大きな見どころだ。特にのべ3日間、1800人のエキストラ、140人のプロの演奏家を動員して撮影されたクライマックスは圧巻。実際この場面にエキストラとして参加したという方からは、「映画ということを忘れて思わず拍手してしまいそうになりました」(20代・女性)という心温まるメッセージも届いた。
好きなことを追い続けることの大切さを、役者たちの魅力的な演技と、本物にこだわった音楽とで表現し、観る者に深い感慨を与えてくれる『太陽とボレロ』。劇場で観てこそ、その真骨頂が味わえる1作といえるだろう。
構成・文/サンクレイオ翼