レディー・ガガにアンダーワールド、シガー・ロス!この夏来日の海外アーティストを関連映画とあわせてチェック

コラム

レディー・ガガにアンダーワールド、シガー・ロス!この夏来日の海外アーティストを関連映画とあわせてチェック

パンデミック規制が緩和されたことで、少しずつではあるが日常が戻りつつある今日このごろ。洋楽ファンにとって喜ばしいのは、しばらく途絶えていた海外アーティストの来日公演が続々決定していることだろう。ここ2年、フェスでさえ中止になったり、来日予定のアーティストの出演がキャンセルになったりと残念な出来事が続いたが、2022年は久しぶりに来日アーティストがそろう。いずれにしても、大好きなアーティストが日本に降り立つのは、ファンにはうれしい限り。そしてなかには、映画との縁が深いアーティストもいる。ここでは、映画ファンにも注目してほしい来日予定のアーティストを紹介していこう。


iPadのテレビCMでスパークスの代表曲「ディス・タウン」が使用されている(『スパークス・ブラザーズ』)
iPadのテレビCMでスパークスの代表曲「ディス・タウン」が使用されている(『スパークス・ブラザーズ』)[c]2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

『トップガン マーヴェリック』の主題歌も話題のポップクイーン、レディー・ガガ

注目すべきは、9月に8年ぶりの来日公演を行うポップクイーン、レディー・ガガ。『アリー/ スター誕生』(18)や『ハウス・オブ・グッチ』(21)などで女優としても高い評価を得ている彼女は映画との関係が深い。そして今回は世界的に大ヒットを飛ばしている『トップガン マーヴェリック』(20)の主題歌「ホールド・マイ・ハンド」が話題になっているなかでの来日公演。同曲はトム・クルーズが直々に彼女に連絡を取り、オファーしたという経緯があり、劇中ではエンディングの感動を盛り立てるうえで大きな役割を担っている。この曲がライブ・パフォーマンスによって生で聴けるとしたら、映画ファンにも鳥肌モノではないか!ちなみにガガは7月にヨーロッパを回ったあと、8~9月に北米ツアーを敢行。その合間を縫って東京での来日公演を行う予定で、いまのところアジアでの公演は日本のみ。親日家の彼女に感謝、である。

日本の夏をダンスフロアに変えるのか!?英国エレクトロの旗手、アンダーワールド

ダンス・ミュージックの分野では、7月に来日が決定している英国エレクトロの旗手アンダーワールドに注目。彼らの曲も映画で聴けることが多く、トム・クルーズ絡みでは『バニラ・スカイ』(01)のサントラに楽曲を提供しており、近年もジョエル・エドガートン監督の『ある少年の告白』(18)で彼らの曲を聴くことができた。が、なんといっても有名なのは『トレインスポッティング』(96)のために作られた「ボーン・スリッピー」だろう。高揚感あふれるこのナンバーは生のパフォーマンスでも、彼らの公演のハイライトとなる。こちらも一度はライブで体感したい。

アイスランドの空気を運ぶポストロックの雄、シガー・ロス

オルタナ方面からは、アイスランド出身の世界的な人気バンド、シガー・ロスが8月に、5年ぶりの来日を果たす。自身の楽曲のミュージックビデオに『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(01)のジョン・キャメロン・ミッチェルを起用するなど、映像へのこだわりも強い彼らだが、逆に映画の分野に彼らの楽曲が使われることも。アンダーワールドと同じ『バニラ・スカイ』に楽曲を提供し、ほかにも『127時間』(10)、『グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子』(13)、『はじまりへの旅』(16)などでも聴くことができる。また、中心的なメンバーのヨンシーはキャメロン・クロウ監督、マット・デイモン主演の『幸せのキセキ』(12)の音楽を担当し、自身のソロ曲を提供したこともある。端正なアレンジと美メロの魅力に酔ってみては?

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