親日家女優ゾーイ・サルダナが分析!おバカな『ガーディアンズ』には“真面目”が必要!?
「日本が大好きで、3週間前に来たばかりなんですけど、また来ちゃいました(笑)」。ゾーイ・サルダナは、インタビューが始まると日本への愛を語り、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(5月12日公開)で演じるクールな暗殺者姿からは、想像がつかないほどまぶしい笑顔で応えてくれた。
ゾーイ演じるガモーラは、マーベル作品きっての大悪党サノスの養子となり、殺人兵器として育てられた壮絶な過去を持つキャラクター。そんなガモーラと前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で出会った仲間たちの関係は、今作でより成熟し“家族”のようなものになっている。
「ガモーラは『しっかりして!』『止めなさい!』と、ハチャメチャになりそうなチームをしっかりと締めて、引っ張っていく姉御的な存在ね。でも、ベビー・グルートには本当に手を焼かされているの。何を言っても聞かない子だし、聞いてもすぐ忘れちゃう(笑)。本当に赤ん坊みたいね」。
“ガーディアンズ”のアウトローなメンバーたちの中で、唯一まともさを保っているガモーラだが、「そのまじめさが作品の面白さに一役買っているの」とゾーイは語る。
「他の“ガーディアンズ”のメンバーたちと違って、ガモーラはギャグを言ったり、ふざけたりしないでしょ?でも、おかしい人を笑うためには、その人と反対のタイプの人がいないと笑えないの。ガモーラはまさにそういう立場で、そんなまじめすぎるところがなんだか笑えるのよ。ジェームズ・ガン監督の映画にはハチャメチャなシーンがたくさんあるけど、ガモーラだけどこかで地に足が着いている。監督は重要な役割を私に課してくれたんだと思うわ」。
独特の世界観を持ちながらちゃんと大衆向けの映画として成り立っている理由は、ガン監督にあると言うゾーイ。役者にとって、そして彼女にとって監督との時間は特別なようだ。
「ジェームズはこだわりが強いからテイク数が多くなったり、大変なことも多くて…(笑)。でも、いつも近くにいてくれて、とても温かい。そして何より決意が固いの。作りたいものがはっきりしているから、演じる側としては『この人に任せれば大丈夫だ!』という気持ちになるわ。できあがった作品を見ると、やってよかった!って思えるのよ」【取材・文/トライワークス】