野沢雅子、古川登志夫の「魔貫光殺砲――!」ジャックに大興奮「ピッコロさんは本当にサイコー」
映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』大ヒット記念舞台挨拶が25日、T・ジョイ PRINCE 品川にて開催され、レジェンド声優の野沢雅子、古川登志夫が揃って登壇し、テンション爆上がりのスペシャルな演出付きイベントを盛り上げた。
6月23日(木)時点で観客動員数102万突破、興行収入は13億円超を記録している本作の大ヒットを受け、孫悟空&孫悟飯役の野沢は「本当にうれしい!大ヒットイベントに呼んでいただけるのは、映画を観てくださるみなさんのおかげです」と深々とお辞儀し、感謝。野沢、古川はピッコロカラーのリンクコーデで登場。「ピッコロさんの衣装すばらしい!」と絶賛する野沢。古川は「歳をとると羞恥心がなくなります。
日頃はとても内向的なのに、今日はこんな衣装で登場してしまいました」と照れ笑いしつつ、「レイヤーさんみたくなっていますが、もともと大好きなので…。家にもいっぱいキャラ衣装は揃えてあります!」と明かし、満足の表情を浮かべていた。すると「皆さんにお見せできないのが残念だけど…」と前置きした野沢は「今日はとてもかわいいネイルにしてもらいました」と報告。すかさず古川が「あとで僕がTwitterにアップします!」とフォローするなど阿吽の呼吸でトークを展開した。
SNS上にはたくさんの絶賛コメントが寄せられており、リピート鑑賞をするファンも多い本作。リピート鑑賞の際のおすすめポイントを訊かれた古川は「レッドリボン軍の基地や、雨のシーンなどの背景、そしてピッコロの庭付き一戸建ての作り込みをじっくり楽しんでほしいです」と回答。さらに「映画の絶賛コメントもとてもうれしいです。今作でなにより驚いたのは、映画公開の発表後にTwitterのフォロワー数が爆上がりしたこと」と本作の人気とその影響に触れ、感謝を伝えよろこんだ。
本作で活躍するレッドリボン軍の人気について、野沢は「私、レッドリボン軍、嫌いじゃない」とニコニコ。好きな理由は「どこか抜けている感じがして、倒せそうな気持ちになるから」と茶目っ気たっぷりに語り「三枚目的なところがいいのよね」とうれしそうに話した。
ピッコロと悟飯の関係について、野沢は「ピッコロさんは本当にサイコーです。悟空よりもピッコロのほうがお父さんって感じがしちゃう(笑)」と苦笑い。続けて「悟空、なにやってるの?と思うこともあるけれど、悟飯がピッコロを大尊敬している関係性がすごくいい!」とお気に入りポイントを語った。野沢のこのコメントに古川は「ピッコロにとっては悟飯の存在がとても大きい。悟飯一家がピッコロをピッコロたらしめている気がしています。ときには放置プレーもするけれど、生まれ持ったいいものを引き出そうとするピッコロの指導法も良いらしいし、パンに至るまで修行をつけている、そんなピッコロが大好きです」とピッコロへの熱い想いを明かした。
ピッコロと悟飯の関係に負けないくらい、野沢と古川の関係性も素敵な様子。この日、野沢から家庭菜園で育てたきゅうりをもらったという古川が「スーパーサイヤ人が作った究極の野菜です」とアピールすると、野沢が「今日、古川さんと会うので、菜園からとれたてをもってきました」と明かす。古川は「涙が出る…」と野沢の優しさに触れ、「きゅうりの写真もTwitterにあげます!」とファンに伝えていた。
本作ではファンが待ち望んでいたピッコロと悟飯の共闘が堪能できる。古川は、ドラゴンボールという作品の底力と野沢の神がかった演技を大絶賛。「演技に関してはすべて盗みたいし、それ以上に人間力がすばらしい」とし、「他者をいつも気にかけてくれる優しさ、後輩に対する眼差しは、背中を見て勉強しなければいけないと思っています」と語り、声優としては悟飯とピッコロとは逆の関係と解説していた。これに対し野沢は「古川さんはどんなセリフも受け止めてくれる。思いっきりぶつかっていけるからありがたい」と感謝を伝え、長年培ってきた2人の強い絆とコンビネーションを見せていた。
イベントでは、大ヒットを祝して、東京、北海道、愛知、京都、福岡の全国5都市を中継でつなぎ、東京タワー、札幌テレビ塔、中部電力 MIRAI TOWER、京都タワー、福岡タワーの5つのランドマークタワーを“ピッコロ”カラーの緑にジャックするスペシャルな演出も。カウントダウンにあわせて古川による「魔貫光殺砲――――――!」の合図でピッコロカラーになった映像に、野沢も古川も大興奮していた。最後の挨拶で古川は「映画を世界中に広めて!」と呼びかけ、野沢は「誰かにおすすめするときは、最低5人以上、上限なしで次の人におすすめするように伝えて!」とお願いし、大きな拍手に包まれながらイベントを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ