「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022」、才能が光る国際コンペティション10本をチェック

コラム

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022」、才能が光る国際コンペティション10本をチェック

数多くの新進気鋭の若手クリエイターを輩出してきた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」。第19回を迎える今年は、7月16日(土)~7月24日(日)に3年ぶりとなるスクリーン上映と、7月21日(木)~7月27日(水)でのオンライン配信とのハイブリッド形式での開催となる。今年は99の国と地域から、合計935本の応募があったが、そのなかから、才能が光る国際コンペティション部門出品の10本をいち早くチェックしよう。

第19回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が開催
第19回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が開催

2004年に埼玉県川口市で誕生した同映画祭は、デジタルシネマにいち早くフォーカスした国際コンペティション映画祭として、数多くの若い才能の発掘と育成に貢献し、成長を重ねてきた。実際に同映画祭で受賞した作品や監督の多くが、世界で目覚ましい活躍を見せている。

アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『未来を生きる君たちへ』(10)のスサンネ・ビア監督もSKIPシティ国際Dシネマ映画祭出身
アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『未来を生きる君たちへ』(10)のスサンネ・ビア監督もSKIPシティ国際Dシネマ映画祭出身[c]Everett Collection/AFLO

海外作品では、2005年の長編部門グランプリ受賞作『ブラザーズ』(『ある愛の風景』の邦題で日本公開)のスサンネ・ビア監督は、『未来を生きる君たちへ』(10)でアカデミー賞外国語映画賞を受賞。2007年に『うつろいの季節(とき)』(06)で同賞を受賞したヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督は『スリー・モンキーズ』(08)でカンヌ国際映画祭監督賞、『昔々、アナトリアで』(11)でカンヌ国際映画祭グランプリ、『雪の轍』(14)でカンヌ国際映画祭パルムドールと、3作連続での受賞を果たしている。

国内作品でも『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(09)で2009年に長編部門(国際コンペティション)SKIPシティアワードを受賞した白石和彌監督は「孤狼の血」シリーズや『凪待ち』(19)、『死刑にいたる病』(22)などの話題作を手掛けるトップランナーへと飛躍。

2012年に長編部門(国際コンペティション)で監督賞とSKIPシティアワードをW受賞した『チチを撮りに』(12)の中野量太監督は、商業映画デビュー作『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)で日本アカデミー賞の2部門で最優秀賞を受賞し、『浅田家!』(20)でもワルシャワ国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。また、2015年に『テイク8』(15)で短編部門(国内コンペティション)奨励賞を受賞した上田慎一郎監督は、メガヒット作『カメラを止めるな!』(17)が興行収入31億円を突破し、社会現象を巻き起こした。SKIPシティ国際映画祭出身監督たちの目覚ましい活躍は今後も注目していきたい。


【写真を見る】国際コンペティション審査委員長は寺島しのぶに!今年の出品作品10本をまとめてチェック
【写真を見る】国際コンペティション審査委員長は寺島しのぶに!今年の出品作品10本をまとめてチェック

なお、今年の国際コンペティション審査委員長は寺島しのぶが、審査員を映画『ピュ〜ぴる』(10)や『トイレのピエタ』(15)の松永大司監督と、釜山国際映画祭プログラムディレクターであるナム・ドンチュルが務める。


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■SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022
日程:【スクリーン上映】7月16日(土)~7月24日(日)、【オンライン配信】7月21日(水)~7月27日(水)
会場:SKIPシティ 彩の国 ビジュアルプラザ 映像ホールほか
内容:国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門、短編部門) ほか
URL:http://www.skipcity-dcf.jp/
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