山崎賢人「天下の大将軍になるまでやりたい」と熱望!『キングダム2』前作超え確実の大ヒットスタート
累計発行部数9000万部を超える大ヒット漫画を実写映画化した『キングダム』の続編『キングダム2 遥かなる大地へ』の初日舞台挨拶が7月15日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、山崎賢人、吉沢亮、清野菜名、大沢たかお、佐藤信介監督が登壇。山崎が「天下の大将軍になるまでやりたい」と本シリーズへの愛をあふれさせた。
中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年、信(山崎)と、中華統一を目指す若き王でのちの秦の始皇帝、嬴政(えいせい・吉沢)を壮大なスケールで描く原泰久の漫画「キングダム」を原作とした本作。
7月15日の15時時点で、2019年に邦画実写ナンバーワンを記録した前作(2019年4月19日公開/興収57.3億円)対比、141パーセントを記録。前作超え確実の大ヒットスタートを切った。山崎は「『1』を全身全霊でやらせていただいた。皆さんに楽しんでもらって愛してもらったからこそ、続編を撮ることができたと思っています」としみじみ。「続編をやることが夢だったので、夢の続きが今日から広がっていくんだなと思うと、本当にうれしく思います」と喜びをかみ締めていた。コロナ禍の影響で何度も苦境に立たされた撮影を振り返った大沢は、「僕らの涙と汗の結晶」と本作について表現していた。
注目ポイントを聞かれた山崎は、前作と今回の信を比較しながら、こう語った。「『1』の信は、いろいろな出来事に巻き込まれていく存在だった。今回は『1』の出来事を乗り越えて、自分の足で、自分の意志で戦場に出る。自分も『1』の撮影を経ているし、強く、優しく、たくましくなった信を演じられるようにこだわっていた」そうで、「『1』が終わってからもちょこちょこアクションの練習を続けていた。今回は戦い方の種類も変わってくるので、馬にもたくさん乗って修行した」とコメント。吉沢が「すごかった!」と山崎のアクションを称えると、山崎は「ありがとう!」と笑顔を見せていた。
王様である政を演じた吉沢は、こだわりについて「椅子の座り方。どうやったら座っているだけで王様っぽく見えるのかと意識していた」と話す。腕組みをすることの多い政だが、「最後のほうのシーンでは、(腕組みを解いて袖を)バサッとやる動きがある」と説明しながら、「現場でなんとなくやってみたら『これいいかも』と思って。完成作を観ても『いいな』と思った。そうしたら次のシーンでもまったく同じことをやっていた。“味を占めちゃっている感”が出ていた」と照れ笑い。山崎は「めちゃめちゃカッコよかった。王のオーラがあった」と惚れ惚れとし、今度は吉沢が「ありがとう」と目尻を下げていた。
羌瘣(きょうかい)役の清野は「すごく強いキャラクター。立っている時もなるべく、無駄な動きをしないで強く見せようと思った。あとはアクションを速く見せるために、変化球で首を動かしてみたりするなど、リズムを崩すことを意識していました」とアクションのポイントを発表。王騎役の大沢は「豊川悦司さん演じる麃公(ひょうこう)と夕日を見るシーンがある。あそこの撮影を楽しみにしていた。でも監督から『欠番にする』と言われて、一度撮影がなくなった」と告白。
「すごく残念で諦めていたけれど、撮影の最後になって監督が『やっぱり撮る』と。その撮影の日は、自分が『キングダム』をやっていたなかでも一番きれいな夕日だった。『キングダム』チームは奇跡みたいなものを起こす」とうれしそうに回想していたが、佐藤監督は「ある日、すごいきれいな夕日が沈んだ。ここで撮れるんじゃないかと思い直した」とあらゆる葛藤を乗り越えて、そのシーンが撮れたことの喜びを語っていた。
また「いまの夢」について発表するひと幕も。山崎は「『2』をたくさんの人に観てほしい」と願いながら、「続編を届けたいというのが夢です」とキッパリ。司会から「プライベートでは?」と聞かれると「プライベートはないです」と笑顔をのぞかせていた山崎だが、「『1』の舞台挨拶では『夢は天下の大将軍』と(フリップに)書かせてもらった。『2』でもまだ(信は)天下の大将軍になっていないので。天下の大将軍になるまでやりたいです」と力強く語り、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝
※山崎賢人の「崎」は立つ崎が正式表記