“迷惑”ぶりがつなぐ家族の絆…『アイ・アム まきもと』の本予告編が解禁、小説版の発売も決定!

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“迷惑”ぶりがつなぐ家族の絆…『アイ・アム まきもと』の本予告編が解禁、小説版の発売も決定!

『舞妓Haaaan!!!』(07)、『なくもんか』(09)、『謝罪の王様』(13)に続き、阿部サダヲ水田伸生監督が4度目のタッグを組んだ映画『アイ・アム まきもと』が9月30日(金)に公開。本作の本予告が解禁された。

原作は、第70回ヴェネチア国際映画祭で4つの賞を受賞したウベルト・パゾリーニ監督『おみおくりの作法』(15)。阿部が演じる主人公の牧本壮は、市役所の“おみおくり係(=お一人で亡くなった方を埋葬する)”。ところが彼はまったく空気が読めない、人の話を聞かない、なかなか心を開かないというちょっと頑固で迷惑な存在だが、様々な人々と出会うなかで、相手の心に変化をもたらし、牧本自身の人生も徐々に彩られていく。

牧本は蕪木の身寄りを探し出そうとする
牧本は蕪木の身寄りを探し出そうとする[c]2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会 

今回解禁された本予告映像には、真っ直ぐすぎて周りから少しうっとうしがられる“迷惑”な牧本が、孤独に亡くなった蕪木(宇崎竜童)をお見送りすべく、奮闘する姿が描かれる。ある日、新任の上司となった小野口(坪倉由幸)から、おみおくり係の廃止を告げられるが、牧本は最後の仕事として、なんとか蕪木の身寄りを捜しだし、葬儀の参列者を呼ぼうと決意する。わずかな手がかりから、蕪木の唯一の娘である塔子(満島ひかり)や、元恋人であるみはる(宮沢りえ)にやっとの思いで辿り着くも、彼女らは参列を拒む。

猪突猛進で、視野が狭くなってしまいがちだが、亡くなった方を一心に思い、奔走していく牧本。その無垢な想いは、普段から牧本の突飛な行動に迷惑を被り続けている刑事の神代(松下洸平)や、蕪木に命を救われたと語る槍田(國村隼)をはじめ、多くの人々の心を動かしていく。はたして、牧本は“最後のおみおくり”を無事に行うことができるのか?そして彼がたどリ着く“奇跡”とは?

まったく空気が読めない、ちょっと頑固者の牧本
まったく空気が読めない、ちょっと頑固者の牧本[c]2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会 

主演の阿部は、「役者は牧本みたいに視野を狭くしちゃダメじゃないですか。カメラもあるし、音声さんも意識しなくちゃですし、滑舌も良くしないと…。でも、人に対して真っ直ぐになれる牧本には憧れもあります!」と、自身が演じる牧本というキャラクターの魅力を語った。


さらに『アイ・アム まきもと』の小説版が徳間書店より9月8日(木)に発売されることが決定した。映画本編に加え、牧本の少年時代など、映画で描ききれなかったオリジナルエピソードも満載。映画の予習として、ぜひ小説を手に取り、いち早く“まきもとワールド”をチェックしていただきたい。

文/山崎伸子


■『アイ・アム まきもと』 小説版情報
書名:アイ・アム まきもと
発売日:9月8日(木)
著者:倉持裕 脚本/黒野伸一 著
定価:693円(税込)
発行:徳間書店(徳間文庫)
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