「ダイアナさんのように、自分を隠さずに生きていきたい」米倉涼子がダイアナ妃への思いを語る

インタビュー

「ダイアナさんのように、自分を隠さずに生きていきたい」米倉涼子がダイアナ妃への思いを語る

「ダイアナさんはカッコいい。勇気をもらいました」

「一人の女性としても、彼女に共感している」とダイアナへの想いを明かした米倉。「実は私も、過去摂食障害になったことがあるんです。私とダイアナさんの生きている世界はまったく違いますが、注目を集めるというのはやはり厳しいこともある」と告白する。

注目を浴びることに対する、ダイアナ妃への共感も
注目を浴びることに対する、ダイアナ妃への共感も撮影/興梠真帆

「ダイアナさんが注目を集めてしまうのは、彼女が美しくて純粋だったからだと思うんです。それを利用しようとする人もいただろうし、そばに頼れる人がいないさみしさ、皇太子妃としてやらなければいけないことはたくさんあるのに、“やりたいことをやれていないんじゃないか”と感じている時期は、本当につらかったと思います」と思案しながら、「私も芸能人として人から注目されることもあるなかで、一人の役者としてどうあるべきなのかと考えたり、やりたいこと、言いたいことをどう表現したらいいのかと思ったりすることもあります。それを言葉にしたら“わがままだ”と捉える人もいるかもしれません。制限されたなかで、きちんと自分として生きていくためにはどうすればいいのか、どうやって選択をしていくべきなのかということを考えても、ダイアナさんに共感する部分はたくさんあります」と自分の道を自分で決め、切り開いていったダイアナへの共鳴を吐露する。


ダイアナは王室を離れるという大きな決断をして、一人の人間として自由に生きる道を選んだ。米倉も、今年の11月にはミュージカル「CHICAGO」で再びブロードウェイの舞台に立つことが決定しているなど、新しいチャレンジを恐れず、常に前進している女性だ。大きな決断をする時に、大事にしていることはあるだろうか?

「きちんと自分として生きていくためにはどうすればいいか、いつも考えています」
「きちんと自分として生きていくためにはどうすればいいか、いつも考えています」撮影/興梠真帆

米倉は「やりたいことがあったら、口に出すこと」と回答。「自分が夢に向かっていて“やりたい”と思うことができたら、口に出しても恥ずかしいことではないと思っています。それが実現できなかったとしても、ひとつ勇気を出したことの証ですよね。それに口に出したことによって、“自分は決断したんだ”という責任感が湧いてくるはず。我慢しすぎるのもよくないので、“これは好きじゃないな”“これってイヤだな”と思っていることも、仲間には口に出してみる。そうすることで、意見を求めることもできますよね。私はそうやって、自分を隠さずに生きていきたいなと思っています」と笑顔を見せる。「ダイアナさんも自分の言ったことに責任を持って、やりたいと思ったことを真っ直ぐにやり遂げようとした人。すごくカッコいいし、私自身も勇気をもらいました」と語った。

取材・文/成田おり枝

■米倉涼子
1975年生まれ、神奈川県出身。1992年に芸能界入り。翌年よりモデルとして活躍後、1999年に俳優へ転身。以降ドラマ・映画・舞台・CM等に幅広く出演。代表作として、ドラマ「黒革の手帖」(EX)をはじめとした松本清張シリーズ、「Doctor-X~外科医・大門未知子~」(EX)、「新聞記者」(NETFLIX)など。ミュージカル「CHICAGO」では、主演のロキシー役でこれまで3度のブロードウェイ公演(12・17・19)に出演。今年11月には、ブロードウェイデビュー10周年を記念して前人未到の4度目の出演を控える。(東京凱旋公演は12月に東京国際フォーラムホールCにて上演)
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