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ブライス・ダラス・ハワードが噛みしめる、『ジュラシック・ワールド』との8年間「いつかクレアとして戻ってきたい!」

インタビュー

ブライス・ダラス・ハワードが噛みしめる、『ジュラシック・ワールド』との8年間「いつかクレアとして戻ってきたい!」

「このシリーズで、初めて同等に接していける仲間を得られました」

30年近くの長きにわたるシリーズの最終章なので、改めて製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグとの想い出についても聞いてみると「スティーヴンはいつも温かい眼差しで、私たちを応援してくれていて。『映画の権限は常にコリン・トレボロウにある』という環境にしてくれました」という「映画の申し子」ならでの素敵なエピソードを披露してくれた。

【写真を見る】クレア役への想いを語ったハワードを、来日インタビューで撮り下ろし!
【写真を見る】クレア役への想いを語ったハワードを、来日インタビューで撮り下ろし!撮影/興梠真穂

「スティーヴンがセットに足を踏み入れると、どうしてもみんなそっちに気を取られてしまうので、彼が現場に来ることはなくて。コリンと常に密接に連絡を取り合い、スティーヴンの希望も彼が聞き入れていました。個人的には、シリーズの1作目でクレア役に決まった時に電話で『おめでとう』って言ってくださったことが忘れられない想い出ですね。本作に関しても数か月前に素敵な会話をすることができたし、撮影中はフィルムメイカーでもある彼の娘のデストリー・スピルバーグやローラ・ダーンと同じホテルに寝泊まりして楽しい時間を過ごすことができました」。

それにしても、8年間にもわたって同じシリーズで、同じ役を演じ続ける経験はなかなかできることではない。ブライス・ダラス・ハワードにも、かけがえのない大きなものをもたらしたようだ。「とても大きな力を与えられました」とハワードは自らが口にした言葉を噛み締める。


8年間にわたる冒険では、多くのものを得たという
8年間にわたる冒険では、多くのものを得たという[c]2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.

「シリーズが継続するなかで、とても意義のある経験をしました。多くの友情が芽生えて、一緒に共同作業ができる人たちとも出会い、(ディズニープラスのドラマシリーズの)『マンダロリアン』で監督業を始めることもできた。初めて同等に接していけるパートナーを得られたような気もしています。クリスもコリンも年齢的に近かったし、8年間の技術の進化を目の当たりにしたり、それをコリンがどれだけ有効活用するのかも見ることができて、フィルムメイカーとしても刺激を受けることがたくさんありました。とてもすばらしい時間だったと思います」。

貴重なエピソードを楽しそうに話してくれたハワード。張りのある声からその充実ぶりが伝わってきたが、最後には茶目っ気たっぷりに「10年後でも20年後でもいいけれど、新たな世代のストーリーテラーが私をクレア役で呼んでくれたらうれしい」と言って、悪戯っ子のような笑顔を見せた。

「60代、70代になっても構わない。クレアとして戻ってくることができたら最高ですね」。

いつの日か、クレア役でカムバックしてくれる日を待ちたい!
いつの日か、クレア役でカムバックしてくれる日を待ちたい!撮影/興梠真穂

取材・文/イソガイ マサト


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