今敏『パプリカ』原作小説をAmazonが実写ドラマ化!『ハーレイ・クイン』監督が手掛ける
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒/バード・オブ・プレイ』(20)を手掛けたキャシー・ヤン監督がエグゼクティブ・プロデューサーと監督を務め、筒井康隆のSF小説「パプリカ」がドラマシリーズ化されることがわかった。「Deadline」が報じている。
近未来を舞台に、クライアントの夢のなかに入り込んで心の病を治療する夢探偵“パプリカ”としての顔を持つサイコ・セラピストの千葉敦子が、研究所内で起きた盗難事件に端を発する謎を解き明かそうと奔走する姿を描いた「パプリカ」。2006年には今敏監督のメガホンのもとアニメーション映画化され、想像力を刺激するストーリーと文字通り悪夢的なビジュアルが話題を呼び、カルト的な人気を獲得。
同作は第63回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されるなど国際的な評価も高く、アメリカの批評集積サイト「ロッテン・トマト」では批評家の85%から好意的な評価を獲得しているほか、世界中の様々なメディアが発表する映画ランキングにも頻繁にランクインする人気ぶり。また、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(10)をはじめ、多くのクリエイターに影響を与えたとも言われている。
今回発表されたドラマシリーズ版は、AmazonスタジオとHivemindが共同で制作。エグゼクティブ・プロデューサーには『ブレット・トレイン』(9月1日公開)にも出演しているマシ・オカも名を連ねている。アジア系女性監督として初めてアメコミヒーロー映画を手掛け、エミー賞ノミネート歴もあるヤン監督が、この大胆不敵な物語をどのように実写化するのか。続報を楽しみに待ちたい。
文/久保田 和馬
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