松山ケンイチ主演&荻上直子監督『川っぺりムコリッタ』北村光授、知久寿焼出演の本編映像到着
このたび、『かもめ食堂』(06)、『彼らが本気で編むときは、』(17)の荻上直子監督が松山ケンイチ主演で贈る『川っぺりムコリッタ』(9月16日公開)。このたび、公開に先がけて本作より溝口洋一(北村光授)とホームレスの男(知久寿焼)がピアニカとギターを奏でる演奏シーンを捉えた本編映像が到着した。
「ひっそりと暮らしたい」とほとんど無一文で、川べりの古いアパート“ハイツムコリッタ”に引っ越してきた山田(松山)と、アパートの住民たちの生活が描かれる本作。図々しいほど距離感が近い隣の部屋の島田(ムロツヨシ)、夫に先立たれた大家の南(満島ひかり)、墓石の販売員の溝口(吉岡秀隆)ら様々な事情を持つ住人たちとの友達でも家族でもない新しい“つながり”を通じて、山田の心は少しずつほぐされていく。
今回公開となった本編映像は、溝口の息子である洋一とホームレスの男がピアニカとギターを演奏するシーンを切り取ったもの。土手に無造作に積み重なった家電や家具のゴミ山で仲良く演奏する2人の音色に誘われ、ぼんやり立ち止まる山田。時折、ホームレスの男と洋一の息の合った演奏を、山田はただ眺め、演奏の後に「いい曲だね」と2人に声をかける。優しさにあふれた心地のよい映像となっている。
北村が泣きながらピアニカの練習を積み重ね、演奏シーンに挑んだことも明かされている。この練習の成果を見届けるためにも、ぜひ劇場で本作を体験したい。
文/鈴木レイヤ
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