松山ケンイチ&荻上直子監督が『川っぺりムコリッタ』ロケ地・富山に凱旋!子役との再会に笑顔|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
松山ケンイチ&荻上直子監督が『川っぺりムコリッタ』ロケ地・富山に凱旋!子役との再会に笑顔

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松山ケンイチ&荻上直子監督が『川っぺりムコリッタ』ロケ地・富山に凱旋!子役との再会に笑顔

富山でオールロケが行われた、荻上直子監督最新作『川っぺりムコリッタ』(9月16日公開)の富山凱旋舞台挨拶が9月6日にJMAX THEATERとやまで開催され、松山ケンイチと荻上監督が登壇。富山でのオーディションにて選ばれた、地元に住む子役とうれしい再会を果たした。

【写真を見る】『川っぺりムコリッタ』、富山凱旋舞台挨拶の様子
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「ひっそりと暮らしたい」と無一文のような状態で、川べりの古いアパート“ハイツムコリッタ”に引っ越してきた孤独な男、山田が(松山ケンイチ)が、様々な事情を抱えた住人たちと出会いささやかな幸せを見つけていく様子を描く本作。


富山凱旋舞台挨拶に登壇した荻上直子監督
富山凱旋舞台挨拶に登壇した荻上直子監督

この日の富山は、台風11号の影響で猛烈な暑さに見舞われた。荻上監督は「すごく暑くなってしまって、びっくりしています」と笑顔を見せ、「脚本を書いたのは5、6年前。紆余曲折あり、なんとか映画にならないだろうかと苦しんでいたら、コロナ禍になって。撮影も危うい感じになり、公開が決まったらまた1年の延期。いろいろなものに翻弄されながら、この日を迎えました」としみじみ。クランクアップから2年が経ち、「お客さまに観ていただいてこそ、映画は完成する。本当にうれしいです」と感無量の面持ちを見せていた。

富山凱旋舞台挨拶に登壇した松山ケンイチ
富山凱旋舞台挨拶に登壇した松山ケンイチ

松山は「富山の美しい風景のなか、人工的な音が限りなく少ない自然の中で撮影をすることができて、僕たち俳優の背中を押してくれた。そういった空気感を受け止めながら、みんなで作品をつくり上げた」と富山の空気を吸い込んで映画づくりに臨んだといい、「そういった意味でも、すごく印象に残っている作品です」と明かす。

さらにこの日は、富山でのオーディションで選ばれた子役二人が会場に駆けつけ、松山と荻上監督に花束を贈呈するひと幕もあった。登場したのは、主人公が住む“ハイツムコリッタ”の住人、溝口(吉岡秀隆)の息子・洋一役を演じた北村光授と、“ハイツムコリッタ”の大家、南(満島ひかり)の娘・カヨ子役を演じた松島羽那。

北村光授くんは、撮影当時小学校2年生、現在は小学校4年生になった
北村光授くんは、撮影当時小学校2年生、現在は小学校4年生になった

二人の子役も撮影をとても楽しんだ様子で、北村は「松山さんはたくさん遊んでくれました。“しゃべったらダメゲーム”が一番おもしろかったです。撮影が終わってしまう日、すごくさみしくなりました。荻上監督はよく僕の頭を触っていました。演技が初めてでよくわからなかったけど、『光授いいよ!』と言ってくれたのでだんだん楽しくなりました」と振り返り、松島は「松山さんとムロさんは、(待ち時間に)飛行機を飛ばして遊んだり、どんな時も一緒に遊んでくれてうれしかったです。監督の双子のお子さんと同じ歳と聞いて、うれしくなったし一生懸命頑張ろうと思いました。オーディションの時は監督さんってどんな人だろうってドキドキしてたけど、荻上監督は優しくてホッとしました」と笑顔を弾けさせながらコメント。会場から大きな拍手を浴びた。

松島羽那ちゃんは、撮影当時小学校3年生、現在小学校5年生になった
松島羽那ちゃんは、撮影当時小学校3年生、現在小学校5年生になった

「ちゃんとしゃべっているね!完璧!」と二人を称えた松山は、「“しゃべったらダメゲーム”はよく覚えている」とにっこり。「二人がずっとしゃべっているから、そのゲームをやったら静かになると思った。それでもどちらかがすぐにしゃべっていた」とゲームを始めた理由を告白した。北村は「そうだったっけ?」と飄々と答え、周囲も大笑い。

さらに松山は、「光授は、本番中に間違えてカメラの方を見つめていたり、それを見て羽那ちゃんが、自分のセリフを忘れたり。すごくおもしろかった」と彼らの伸び伸びとした様子を暴露。「すごく新鮮で、学ぶべきことがたくさんあった」と目尻を下げ、癒しの時間をくれることも多かったことに触れながら「すばらしい子どもたち」と賛辞を送っていた。

北村の頭を愛おしそうになでていた荻上監督は、「富山で撮影することを決めた時に、富山の子でオーディションをしたいと思った。そんななかでも、この丸坊主がすごく印象に残って。目力もある」と北村の印象を吐露。さらに「羽那ちゃんは、存在から明るさを出していて、こんなに小さいのにオーラがあった」と説明し、「映画の空気にも作用している」と本作に特別な力を与えた二人に感謝しきりだった。

取材・文/成田おり枝


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