D23 Expo現地参加でわかった新情報を総まとめ!100周年を迎えるディズニーは怒涛のラインナップ

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D23 Expo現地参加でわかった新情報を総まとめ!100周年を迎えるディズニーは怒涛のラインナップ

ディズニーファンの祭典、D23 Expoがカリフォルニア州アナハイムで3年ぶりに復活した。9月9日から11日まで行われたコンベンションの前売りチケットはすべて売り切れ、当日朝5時から入場待ちの列ができ、パンデミック後の完全復活を思わせる賑わいだった。会場内ではあらゆるディズニーキャラクターのコスプレをした老若男女が写真撮影をしていて、ロサンゼルス近郊で行われるアニメ・エクスポ、コミコン・インターナショナル(サンディエゴ)、そしてD23 Expoが3大ファンイベントであることをうかがわせた。

【写真を見る】気合の入ったコスプレで参加するファン多数!『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』から可愛すぎる若き戦士も
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100周年を迎えるディズニー「歴史的で前例のない節目」

初日に行われた「ディズニー・レジェンド・アワード」を受賞したのは、『ブラックパンサー』(18)に主演したのちにこの世を去った、故チャドウィック・ボーズマンや『魔法にかけられて』(07)から15年後を描く『魔法にかけられて2』主演のパトリック・デンプシー、『アナと雪の女王』(13)の雪の女王エルサを演じ、『魔法にかけられて2』(11月24日ディズニープラスにて独占配信)にも出演するイディナ・メンゼルら14 名。

チャドウィック・ボーズマンのディズニー・レジェンド・アワード受賞を受け、兄デリックが登壇
チャドウィック・ボーズマンのディズニー・レジェンド・アワード受賞を受け、兄デリックが登壇

授賞セレモニーに登壇したウォルト・ディズニー社CEOのボブ・チャペックは、「1世紀にわたる画期的なディズニーのストーリーテリング、体験に敬意を表し、数多くの家族やファンにお届けしたインスピレーション、夢や思い出を称えます。物語を語り、魔法を創り、あらゆる人々をつなぎ、次世紀まで続く魔法を創る新たな100年を始めるにあたり、歴史的で前例のない節目となります 。私たちは、ディズニープラスの未来を動画配信プラットフォームに留まらず、ディズニーならではの方法でリアルとデジタルな世界を融合させた次世代のストーリーテリングのプラットフォームへと変革していきます」と抱負を述べた。そして、これから1年間にわたり、「Disney 100 Years of Wonder /これからの物語も、一緒に。」を通じて、世界各地で巡回展の開催や、「Disney 100」をテーマにしたパーク体験、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの新しい長編映画など、新しい 100 周年コンテンツ、体験、イベントと共に祝う予定だと述べた。日本版ティザーサイトもオープン、続報に期待したい。

ディズニー・ライブアクション:『リトル・マーメイド』など名作アニメーションが続々実写化

不朽の名作アニメーション映画『ピーターパン』(53)を実写映画化した『ピーター・パン&ウェンディ』
不朽の名作アニメーション映画『ピーターパン』(53)を実写映画化した『ピーター・パン&ウェンディ』[c] 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

午後には実写作品、ディズニー・アニメーションとピクサーの最新ラインナップを発表するプレゼンテーションが行われた。まずはイベント直前の9月8日からディズニー・プラスで配信開始されている『ピノキオ』から、シンシア・エリヴォが名曲「星に願いを」を熱唱し、イベントがスタート。
実写作品の期待作からは、『ホーカスポーカス 2』のパネルで、オリジナルの『ホーカス・ポーカス』(93)に主演したベット・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーがビデオで登場。魔女たちが復活し、新たな騒動を起こすコメディはディズニー・プラスにて9月30日より配信予定。そして、『ピーター・パン&ウェンディ』からは、ピーター・パン役のアレクサンダー・モロニー、ウェンディ役のエヴァー・アンダーソン、タイガー・リリー役のアリッサ・ワパナタック、そしてフック船長を演じるジュード・ロウが登場。1953年のアニメーションを実写化し、ディズニー・プラスにて2023年配信予定。

フック船長を演じるジュード・ロウ
フック船長を演じるジュード・ロウ2022 Getty Images

そのほか、前述の『魔法にかけられて2』、『HAUNTED MANSION』(2023年公開予定)、バリー・ジェンキンズ監督が手がける『MUFASA: THE LION KING』(2024年公開予定)、レイチェル・ゼグラーが白雪姫を、ガル・ガドットが女王を演じる『SNOW WHITE』、2023年夏公開予定の『リトル・マーメイド』(2023年初夏日本公開)などの特報映像を公開。『リトル・マーメイド』には、アリエル役のハリー・ベイリー、アースラ役のメリッサ・マッカーシー、トリトン役のハビエル・バルデムが出演する。

特報映像が解禁された『リトル・マーメイド』
特報映像が解禁された『リトル・マーメイド』[c] 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ピクサー:人気作の続編情報からユニークな新作まで!注目作目白押し

ピクサーの新作は、ピート・ドクターが登壇しプレゼンテーションを行った。2023年6月16日公開予定のオリジナル長編映画『ELEMENTAL』の舞台は、火、水、大地、空気が共存する世界。ラフカットをつないだ映像からは、ピクサーらしい哲学が感じられた。2023年秋にディズニー・プラスで配信予定の『Win or Lose』は、中学校のソフトボールチームの優勝決定戦までの1週間を描く作品。各エピソードで、同じ出来事を選手、両親、審判など、異なる視点の主人公にすることでユニークなビジュアルで描く意欲的な作品。D23で初お披露目された新作長編映画『ELIO』(2024年春公開予定)は、芸術に没頭する11歳の少年と、国家機密プロジェクトに就いている母が宇宙に紛れ込んでしまう物語。プレゼンテーションの最後には、『インサイド・ヘッド2』の制作決定という嬉しいニュースが、ヨロコビ役を演じたエイミー・ポーラーによって告げられた。10代になったライリーの頭の中を舞台に、新しい感情が芽生える。『インサイド・ヘッド2』は、2024年夏の公開予定だ。

ピクサーのオリジナル長編映画『ELEMENTAL』のラフカット。火、水、大地、空気が共存する世界を描く
ピクサーのオリジナル長編映画『ELEMENTAL』のラフカット。火、水、大地、空気が共存する世界を描く[c] 2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved."

『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』リア・ルイスら、吹き替えキャストたちが登壇
『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』リア・ルイスら、吹き替えキャストたちが登壇2022 Getty Images


ディズニー・アニメーション・スタジオ:100周年記念作品『ウィッシュ』より、劇中歌を初お披露目

ディズニー・アニメーション・スタジオはまず、11月9日にディズニー・プラスで配信開始になる新シリーズ「ZOOTOPIA+」の予告編を公開し、会場を埋めた観客の期待を煽る。2023年にディズニー・プラスで配信される「IWAJU」は、アフリカのアニメスタジオと共同で制作した、まったく新しいオリジナル長編シリーズ。新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』(11月23日日米同時公開)からは、共に『ラーヤと龍の王国』(20)を手掛けた監督のドン・ホールと共同監督、脚本のクワイ・グエンが登壇し、予告編を上映すると共に声優を務めたジェイク・ギレンホール、デニス・クエイド、ジャブーキー・ヤング=ホワイトとルーシー・リューが登場した。また、新作アニメーション映画『ウィッシュ』からは、ヒロインの声を演じるアリアナ・デボーズが伸びやかな歌声を披露し、7000人以上の観客を包み込んだ。

ディズニー100周年を記念して製作されたアニメーション映画『ウィッシュ』
ディズニー100周年を記念して製作されたアニメーション映画『ウィッシュ』[c] 2022 Disney. All Rights Reserved

ヒロインの声を演じるアリアナ・デボーズは、『ウエスト・サイド・ストーリー』で第94回アカデミー賞で助演女優賞を受賞
ヒロインの声を演じるアリアナ・デボーズは、『ウエスト・サイド・ストーリー』で第94回アカデミー賞で助演女優賞を受賞2022 Getty Images

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