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東京国際映画祭に「黒澤明賞」が復活!アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督が受賞者に決定

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東京国際映画祭に「黒澤明賞」が復活!アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督が受賞者に決定

10月24日(月)から11月2日(水)まで開催される「第35回東京国際映画祭」で14年ぶりに復活する「黒澤明賞」。その今年の受賞者が、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督の2名に決定した。

日本が世界に誇る黒澤明監督の業績を後世に伝え新たな才能を世に送りだしていきたいという願いのもと、世界の映画界に貢献した映画人、映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる「黒澤明賞」。2004年の第17回に創設され、過去にはスティーヴン・スピルバーグ監督や山田洋次監督、市川崑監督ら錚々たる顔ぶれが受賞。今年は山田洋次監督、仲代達矢、原田美枝子、川本三郎、市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)の5名が選考委員を務めた。

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『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)と『レヴェナント:蘇えりし者』(15)では史上3人目のアカデミー賞監督賞連覇を達成したイニャリトゥ監督。長編監督デビュー作『アモーレス・ペロス』(00)で第13回のグランプリを受賞し、2009年にはコンペティション部門の審査委員長を務めるなど東京国際映画祭と縁が深く、最新作『バルド、偽りの記録と一握りの真実』(12月16日よりNetflixにて独占配信)は、今年のガラ・セレクション部門でジャパン・プレミア上映される。


また深田監督は、『淵に立つ』(16)で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞するなど国内外で高い評価を獲得し、コロナ禍には全国の小規模映画館支援のためにクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」を設立。作品性が優れている点や、世界に向けて将来の活躍が期待される点、映画制作以外での精力的な活動についても評価の声が高く、受賞者に選ばれたとのこと。

映画制作以外の活動も評価され「黒澤明賞」に選ばれた深田晃司監督
映画制作以外の活動も評価され「黒澤明賞」に選ばれた深田晃司監督

「黒澤明賞」の授賞式は、10月29日(土)に帝国ホテルにおいて開催予定。

文/久保田 和馬

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