ネタバレ大開放!相葉雅紀&中田秀夫監督が明かす、『“それ”がいる森』の正体
「僕が小学生だったら、絶対好きになっていました」(相葉)
――相葉さんは、オファーの段階でこのような物語だと聞かされていたのでしょうか?
相葉「最初にお話をいただいた時は、軽くしか言われていなくて、『いまどきそんなチャレンジングな映画を!?』ってなりましたね(笑)。脚本を読んでみたらワクワク、ドキドキするし、僕の好きなタイプのホラーだと感じましたね。ホラーと言ってもいろいろあるじゃないですか?」
中田「そうですね、心霊ホラーだと、例えば貞子ならば物理的に倒せない相手だから『怖い!』となりますけど、今回の映画の連中は確固たる目的を持って襲ってくるじゃないですか。その要素を突き詰めればとことん怖くなるはずだと確信していました。従来のJホラーとは異なるベクトルの怖さで、主人公も恐怖の対象もアクティブなので、僕はこれを“アクティブホラー”と名付けることにしたんです」
相葉「そうなんですね(笑)」
中田「ちょっとアメリカンな要素が入っているイメージです」
相葉「ホラー映画ですが、R指定にもなっていないことですし、子どもたちに観てほしいですね。キャラクターの多くも小学生なので、僕が小学生だったら絶対に好きになっていたと思います。同世代が出ているというだけで共感が持てますし、『もし自分があのなかにいたらどういうふうに対処するだろう…』って考えるだけでもおもしろいと思います」
――中田監督にとって、ホラーのなかでも初挑戦となるジャンルの作品でしたね。“それ”の造形へのこだわりは?
中田「もともとこのジャンルに詳しいわけではないので、今回撮るにあたっては『遊星よりの物体X』などの名作を参考にしようと観ていきました。デザインに関しては具体的にこれと決めたものはなかったですが、あえて言えば、M.ナイト・シャマラン監督の『サイン』のような見せ方では、現代のお客さんは満足しないのではないかということ。それと相葉さんと剣心くんの親子を丸呑みにできる大きさかということが重要でした(笑)」
相葉「衣装合わせの日に監督から『“それ”は成長する』とか『胸が開くよ』などと説明されたのですが、その流れで言われたのを覚えています(笑)」
中田「噛まれちゃいけないということで、植物園でウツボカズラを見て研究してきました(笑)。まあラストはさすがに誰も予想しないだろうと。あとは、ホラーの醍醐味として粘液でドロドロになってもらいました」
相葉「なりましたね…体液まみれに…」