「『ハリポタ』を彷彿」「ソーは家庭に入れない?」MCU知識皆無×ガチファンで『ソー:ラブ&サンダー』女子会してみた
「ワイティティ監督の描くソーとジェーンはいまどきのカップルでしたね」(別所)
別所「これまでは恋愛を主軸に置いたMCUってあまりなかったですよね」
阿部「サブ的な要素で、キャラクター同士が恋愛関係になることはあっても、主軸となるのは初めてかもしれませんね」
別所「ワイティティ監督の描くソーとジェーンはいまどきのカップルでしたよね(笑)」
阿部「ローラーブレードで遊んでいるシーンは、ABBAの『Our Last Summer』と相まっていつの時代なのかなと思いましたけど(笑)。ラブラブでめちゃめちゃかわいかったですよね」
魚田「私も一度は恋人とローラーブレードをやってみたいなと思いました(笑)。ああいうベタなことは1回やってみたい!端から見るとちょっとイタいことでも、この人とならできると思えるのは理想的な関係だなと思います」
別所「盲目になれるほどソーのことを好きだったから、あれだけラブラブな関係が築けたのかもね」
魚田「そもそもソーとジェーンがお付き合いするキッカケってなんだったんですか?」
阿部「天文物理学者であるジェーンのところにソーが空から降ってきたのが出会いで、地球での生活がわからない彼の面倒を見ることになったんです。それで、一緒に過ごすなかで様々なピンチを乗り越え、徐々に惹かれ合っていった、という感じかなと。ちなみに、ソーみたいな男性とお付き合いしたいと思いますか?」
別所「そうですね…。(回想シーンで)仕事から帰ってきたジェーンに洗い物が残っていることを咎められて、『一晩中、皿を洗えばいいのか?』って逆ギレするシーンがあったじゃないですか。あれは、ソーが悪いと思うんですよね」
魚田「2枚しか洗っていないじゃん!って。明らかにジェーンのほうが忙しいのに、皿を洗うことに対してキレるのは家庭に入れないタイプかもですね」
阿部「まあ、ソーって神様だから、アスガルドにいたころは皿洗いは絶対にやっていないはずなんですよ。そんな彼が、たとえ数枚でも洗っているのはすごく進歩していることで、ジェーンとの時間を大切にしたいという気持ちの表れだったとも考えられるんですよね」
別所&魚田「たしかに!」
「『ハリー・ポッター』を彷彿とさせるシーンがいくつかあるなと思いました」(魚田)
阿部「みなさん、ほかには印象に残っているシーンはありますか?」
魚田「MCUとは関係ない作品名を出して恐縮ですが、『ハリー・ポッター』を彷彿とさせるシーンがいくつかあるなと思いました」
別所「その発想はなかった(笑)。初心者ならではの視点だね!」
魚田「ゴアがヴォルデモートに見えたし、全宇宙から集まった神々にゼウス(ラッセル・クロウ)が囲まれているシーンはダンブルドア先生が『静まれー!』と言っているシーンに似ていたし、金の鎧を着た兵士とソーが戦っているシーンはマクゴナガル先生の名シーンに近いなと思ってワクワクしました!」
別所「言われてみると、思い当たる箇所がいくつかあるかもですね。私はヘイムダル(イドリス・エルバ)の息子、アクセル(キーロン・L・ダイアー)の登場が印象に残っているかも。こんなに大きな息子がいたのかと年月の経過を感じたと同時に、こうやって血が受け継がれていくのかと感慨深い気持ちにもなって。世代交代という意味でも今後の展開に期待しちゃいますね」
阿部「本名はアストリッドなのにガンズ・アンド・ローゼズに影響されてアクセルに改名していて、ソーが『親につけてもらった名前は大事にしろ』と言うシーン…(笑)」
別所「あのシーンはおもしろかったですね(笑)。阿部さんは?」
阿部「2つあって、一つは(ゼウスたち神々が暮らす)オムニポテンス・シティでソー、ジェーン、ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)、コーグが並んで歩いている一連のシーンが好きです。ジェーンが決め台詞について悩んでいて、ソーに相談するシーンがかわいい。そのあと、照れたジェーンが見回りに行くと言ってムジョルニアで飛んで行くのですが、その際にソーがジェーンのことを『カッコいい』と言うのにもグッときました。“カワイイ”“キレイ”ではなく“カッコいい”という言葉は、性別関係なく一人の人としてジェーンに魅力を感じているからなのかなと思いました」
別所&魚田「たしかに!」
阿部「もう一つは、ソーがゼウスに衣服をすべて飛ばされた時、ソーの背中に“RIP LOKI”という文字と、ロキが被っていたツノ付きヘルメットのタトゥーがあるのが見えたんですよ。弟を大切に想っていたことをより強く感じて、寂しさと感動が入り混じった気持ちになりました…」
魚田「これまでのシリーズを観てきた人にとってうれしいポイントですね!」