カオナシ、湯婆婆、ネコバスと一緒にジブリの大倉庫に潜入!「ジブリパーク」完全攻略【前編】
愛知県の「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内にある、スタジオジブリの世界を表現した「ジブリパーク」が11月1日に開園。パークには大きなアトラクションや乗り物はなく、自分の足で歩いて、風を感じながら、ジブリ作品の秘密を発見していくことができる場所になっている。第1期開園を迎えたのは「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリア。MOVIE WALKER PRESSがパークに潜入し、写真とともに見どころを一挙にご紹介!
いざ、ジブリの世界へ!
最初に訪ねたのは、パークのメインエリアである「ジブリの大倉庫」。一つの巨大な施設の中に、映像展示室をはじめ、3つの企画展示やショップ、カフェなどがぎゅっと集まっている。
まず、目を引くのは1階と2階を結ぶ色鮮やかな中央階段。タイル装飾に目を凝らすと、馴染みのあるキャラクターを見つけられる。一枚一枚丁寧に焼かれた色とりどりのタイルを見て、ジブリの“秘密”を探しているとあっという間に時間が過ぎてしまう。
中央階段をのぼりながら見上げると、『天空の城ラピュタ』の冒頭に登場する全長約7メートルの「空飛ぶ巨大船」が浮かんでいる。プロペラを回しながら、いまにも空へ飛び立ちそうなリアリティに圧倒された。
さらに上にのぼると待ち受けているが、『天空の城ラピュタ』の高さ約4メートルのロボット兵。ツタと苔に覆われた廃墟の庭で主の帰りを待ち続けている姿は、どこか寂しげに見えた。
湯婆婆と“対話”、アリエッティの小人暮らしを体験…ジブリ作品の世界観に飛び込む
大倉庫には、ほかにもジブリ作品のシーンに飛び込める展示がたくさん。最も印象に残ったのは、「にせ館長室」。この部屋では、ジブリ大倉庫の「にせ館長」である『千と千尋の神隠し』の湯婆婆が、大量に舞い上がる契約書のなかで、仕事に没頭している。髪の毛1本1本まで緻密に作られており、いまにも話しかけてきそうな感じがして緊張した。その足元には大量の宝石と緑の「かしら」が転がって、かなりのインパクトだ。裏から部屋を見てみると、壁には竜のハクを追いかけていた式神がたくさん張り付いている。見落としてしまいそうなところまで細かく映画の世界観が再現されている。
次のエリアに進むと、周りのものがどんどん大きく感じてきた。ここには『借りぐらしのアリエッティ』に登場する小人たちの世界が広がっている。色とりどりの巨大な花の道を進むと、アリエッティの家にたどり着く。目に飛び込んでくるのは木の実やどんぐりで散らかっているアリエッティの部屋。その近くには、魚型の醤油さしの水筒があり、アリエッティの生活ぶりが感じられる。ホチキスの針がハシゴに登ろうとすると、上には巨大な虫がこちらをのぞきこんでいる…アリエッティのような冒険生活を少し味わえた気がした。
少し歩くと、『コクリコ坂から』に登場する「カルチェラタン」の一角にある「哲学研究会」があった。様々な書物や雑貨が所狭しと置かれていて、学生たちの熱量が伝わってくる。
そのほかにも、スタジオジブリがある東京の小金井市周辺のちょっと昔の街並みや乗り物をモチーフにした「子どもの街」や、『となりのトトロ』の世界を表現した子どもたち向けの遊び場もある。小学生以下の子どもは、この部屋でしか出会えないネコバスに乗ることができる。さらに、この部屋の奥にはトトロが眠っている。メイちゃんのようにトトロを探す旅に出てみよう。