久保史緒里が語る、映画初主演への想いとアイドルとしての現在地「個人活動を広げることが、乃木坂46への恩返し」

インタビュー

久保史緒里が語る、映画初主演への想いとアイドルとしての現在地「個人活動を広げることが、乃木坂46への恩返し」

「“乃木坂46の子”があの作品に出てたよ』ってなることが大事」

「個人」として成長を続ける久保の所属する乃木坂46では、一期生の齋藤飛鳥が卒業を発表するなど、「グループ」にとっても変革の時を迎えつつあるように思える。心境を聞くと、「やっぱりグループのなかにいる人間として、変化は感じてはいますし、焦りみたいなものもあります」と話し、グループのためにやるべきだと思っていることを教えてくれた。「個人の知名度がすごく課題だと考えているんです。乃木坂46の名前をもっと外に広めていかなきゃいけないなと思うので、今回の作品のように、個人で活動できる場をもっと広げていくことが、グループへの恩返しになるのかなと思います」。

⼈間と変わらない愛助の姿に、陽平は居心地の良さを感じ始める
⼈間と変わらない愛助の姿に、陽平は居心地の良さを感じ始める[c]2022 山本中学・少年画報社/「左様なら今晩は」製作委員会

久保の言う個人の知名度とは、世間で“乃木坂46の子”として認知されるのではなく、“久保史緒里”として認知されるべきということなのかと問うと、「私は“乃木坂46の子”で全然いいと思うんです」と意外とも思える答えが返ってきた。「『“乃木坂46の子”があの作品に出てたよ』ってなることが大事。そういうふうに言ってもらえるような活動をしたいなと思います。“久保史緒里”としてもそうなるのが理想ではありますが、『この前、“乃木坂46の子”が出ていたドラマ観たよ、映画観たよ』という会話が世間に増えるように、少しでも外で頑張りたいなと思います」。個人の名前そのものよりも、乃木坂46のメンバーとして世間に顔を知られることが大切だと説明する久保は、「グループとしては、後輩メンバーがこれからの乃木坂46をどんどんと盛り上げてくれると思っているので、後輩たちにとって、居心地の良い、自分らしく活動できる場所にしていきたいなと思います」と、乃木坂46を支える後輩たちへ想いを語った。

グループに所属しながら個人で活動をすることへの想いも語ってくれた
グループに所属しながら個人で活動をすることへの想いも語ってくれた撮影/山田 健史


映画では、恋愛をやり残したことで愛助は幽霊となった。久保にとってやり残したくないことはあるかと尋ねてみると、久保はまっすぐな目で答えてくれた。「もちろん考えればあるとは思うんですけど、それを考えちゃうと、辛くなることもあると思うんです。『生きている間にこれをしたい』と言うと、そこに囚われちゃうから、あまり考えないようにしています。私は、自分の人生で想像しなかったようなことができることが楽しいんです。だから、アイドルとしてのゴールも実は決めていません。ただ、自分が考えるよりも一つでも多く、夢が叶っていたらすてきだなって。そういう生き方をするようにしています」。

『左様なら今晩は』は公開中!
『左様なら今晩は』は公開中![c]2022 山本中学・少年画報社/「左様なら今晩は」製作委員会

取材・文/山田健史

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