『ブラックアダム』は“IMAX推し”!DC映画の歴史を変える、最恐アンチヒーローのパワーを全身で体感
個性派ぞろいのヒーロー軍団!JSAの能力を全方位から味わう
最恐のブラックアダムに立ちはだかるのが、最強ヒーロー軍団JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)の個性あふれる4人のヒーローたちだ。世代も能力もバラバラな彼らが、ブラックアダムの暴挙を止め、世界の平和を守るという一つの目的に向かって集結。それぞれが持ち合わせている必殺技で立ち向かう姿からは、スーパーヒーロー映画の醍醐味がたっぷりと味わえる。
JSAのリーダーは、オルディス・ホッジが演じるホークマン/カーター・ホール。理知的で正義感を重んじる、リーダーにピッタリの堅物な性格の持ち主だが、ちょっぴり短気なところがにくめない。重力を無効化し、驚異的な飛行能力と回復能力を持ち合わせているホークマンの、大きな翼の生えた金色に輝く甲冑のデザインは、従来のホークマンのデザインを基にしながらオリジナリティあふれるものに作り変えていったのだとか。アール・デコ調も取り入れたというそのディテールは、細部まではっきりとわかるIMAXの大スクリーンで確認してほしい。
また、チームに新たに加わる2人の新人ヒーローのフレッシュな魅力も見逃せない。自由自在に嵐を操る天才のサイクロンと、巨大化する能力を持つアトム・スマッシャー。サイクロン/マクシーン・ハンケル役を演じたのはHBOドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」などに出演してきたクインテッサ・スウィンデル。アトム・スマッシャー/アル・ロススタイン役はNetflixの「好きだった君へ」シリーズでブレイクしたノア・センティネオ。撮影現場でも仲の良い友人になったという2人の絶妙な掛け合いは、青春映画のような爽やかな躍動感に満ちている。
そんな初々しさを感じさせる彼らも、ひとたびバトルへと加わると、きりりとした眼差しで能力を遺憾なく発揮。サイクロンが操る嵐の攻撃力は、IMAXのクリアなサウンドによって目の前を本当に駆け抜けていくような気分に。アトム・スマッシャーの巨大化は、特にIMAXの巨大なスクリーンとの親和性も抜群で、音響によってその振動が伝わってくるなど迫力も段違い。あらゆる面から楽しませてくれる2人のルーキーの活躍から、目が離せなくなるだろう。
そんなJSAメンバーたちの精神的な支柱となっているのが、「007」の5代目ジェームズ・ボンド役でおなじみのピアース・ブロスナンが演じる魔術師のドクター・フェイト/ケント・ネルソン。その能力は計り知れないものがあり、未来を見る力や幻覚を引き起こす力、さらには分身術を駆使して相手を翻弄したり、テレポートをしたりと、どれもが色鮮やかに表現されていくので実にきらびやかだ。また、ドクター・フェイトとホークマンの信頼関係が物語に深みを与えており、その強い友情の絆は胸を熱くせずにはいられない。
圧倒的なフィジカルで押さえ込もうとする破壊神ブラックアダムに対して、ヒーローらしいスーパーパワーを駆使して立ち向かうJSA。はたしてどちらに軍配が上がるのか、そして両者の敵対関係にどんな変化が訪れるのか…。それは作品を観てのお楽しみだ!