年末年始はこれを観て心をチャージ! 頑張る人に響く名言が登場する映画3選|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
年末年始はこれを観て心をチャージ! 頑張る人に響く名言が登場する映画3選

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年末年始はこれを観て心をチャージ! 頑張る人に響く名言が登場する映画3選

現代における人の生き方は多様化しており、夢を追いかけている人、仕事に邁進している人、家庭で家族を支える人など様々。そんな頑張る人たちに贈りたい心に響く名言が登場する映画を、映画パーソナリティにして心理カウンセラーの資格も持つ伊藤さとり氏に選んでもらった。年末年始、ほっと一息つくタイミングにチェックしてみてはいかがだろうか?

『世界一キライなあなたに』(16)

ふたりは互いを愛するようになるのだが、彼はどうしてもこの生活が耐えられなかった…(『世界一キライなあなたに』)
ふたりは互いを愛するようになるのだが、彼はどうしてもこの生活が耐えられなかった…(『世界一キライなあなたに』)[c]EVERETT/AFLO

「僕に縛られてチャンスを逃さないで」

HBOのドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズや『ラスト・クリスマス』(19)のエミリア・クラークと、『あと1センチの恋』(14)のサム・クラフリンが共演した、感動のラブストーリー。ルイーザ(エミリア・クラーク)は、事故で半身不随になり、生きる希望を失っていた大富豪の青年・ウィル(サム・クラフリン)の世話係をすることに。天真爛漫なルイーザにウィルは惹かれていき、2人は恋に落ちるのだが、彼は”生きる期限”を決めていた…。ルイーザの今後を思い、ウィルが伝えたのがこの言葉。

◆伊藤さとりの推薦コメント
「恋をすると自分の行動や考えが無意識に縛られてしまうことがある。この人がいるから、夢を諦めなきゃ、この人のために本当にやりたいことを諦めてそばにいようとする。でもそれは相手に対して失礼な考えだと思うんです。我慢する関係は長続きしない。そして、その”縛り”は相手が縛っているのではなく、自分で自分を縛っていることもある。恋をすると見えなくなってしまうこと、互いを尊重し合い折り合いをつける大切さに気づかせてくれる映画です」

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)

次女のジョーは母親に支えもあり、夢だった小説家の道を目指すことを決意する(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)
次女のジョーは母親に支えもあり、夢だった小説家の道を目指すことを決意する(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)[c]EVERETT/AFLO

「女には心だけじゃなくて知性も魂もある。美しさだけじゃなくて、野心も才能もある。世間の人が言うように結婚だけが女の幸せなんて絶対に思わない。なのに…たまらなく寂しいの」

世界で読み継がれている、作家ルイザ・メイ・オルコットのロングセラー小説「Little Women(若草物語)」を豪華キャストで映画化。南北戦争時代に力強く生きる4姉妹の物語で、次女のジョーをシアーシャ・ローナン、長女のメグをエマ・ワトソン、三女のベスをエリザ・スカンレン、末っ子のエイミーをフローレンス・ピュ―が演じている。次女のジョーは、幼なじみの青年ローリー(ティモシー・シャラメ)から愛の告白をされるが、自分はローリーに対して恋心を抱けないと断ってしまう。その後、ジョーは小説家になるという夢を追い続けたい気持ちと、誰かに支えてもらいたいという想いの狭間で葛藤し、母親に本音を語るのだった。

◆伊藤さとりの推薦コメント
「次女のジョーが母親に打ち明けたこのセリフは、私が生きている上で大事にしたい”想い”でもあります。もし、若くてかわいいこと、カッコイイことが一番の輝きだと言う人がいたら、それはその人の浅はかな考え。私は、年齢を重ね、知識と感謝を忘れなければ、女も男も美しくなっていくと考えています。ジョーは『たまらなく寂しいの』と言いますが、寂しさって実は常に持っていたほうがいいとも思っていて…。寂しさを知っている人のほうが人に優しくできますし、人の大切さに気付いているということは、生きるうえでとても大事なことだから。一生手にしていたいセリフですね」

『her/世界でひとつの彼女』

代筆ライターとして働いているセオドアに対して、人口知能の恋人「サマンサ」は仕事のアドバイスをするようになる(『her/世界でひとつの彼女』)
代筆ライターとして働いているセオドアに対して、人口知能の恋人「サマンサ」は仕事のアドバイスをするようになる(『her/世界でひとつの彼女』)[c]EVERETT/AFLO

「心は四角い箱じゃない、愛すれば愛するほど広がるの」

『マルコヴィッチの穴』(99)、『アダプテーション』(02)の奇才スパイク・ジョーンズ監督が手掛けたファンタジックなSFラブストーリー。舞台は近未来のロサンゼルス、高性能の人工知能(OS)「サマンサ」と、人間の恋を描く。主演を『ジョーカー』(19)のホアキン・フェニックス、「サマンサ」の声を『ブラック・ウィドウ』(21)のスカーレット・ヨハンソンが務めた。人工知能の「サマンサ」は、自分に対して不信感を持っている彼氏のセオドア(ホアキン・フェニックス)に、”心”について説明する。

◆伊藤さとりの推薦コメント
「人に興味を持つと質問が止まらなくなり、相手を知りたいという想いは無限大に広がる。私はこの映画を観て、『愛』とは『愛する』ことだけではなく、『人に興味を持つ』ことにも言えるのだと気づかされました。そして、人を型にはめて考えてはいけないという事も教えてもらいましたね。『四角い箱』=『この人はこんな人』と決めつけてしまってはいけない。主人公のセオドアは、『サマンサ』に自分の思っている通りの相手でいてほしいのに、そうではなくなっていく彼女を感じてとても悲しくなる。けれど、愛するというのはお互いを思い込みの型にはめるのではなく、探求しながら成長していくものだと思うんです。そういう気づきをくれる映画です」

 映画の登場する愛のセリフを100点収録した伊藤さとりの著書
映画の登場する愛のセリフを100点収録した伊藤さとりの著書[c]2022 Movie Walker


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文/編集部

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