コラム 2023/1/22 20:30

「名探偵コナン」のキーパーソン“灰原哀”のキャラをおさらい！組織に追われる理由、林原めぐみ起用のきっかけまで

アニメ版初代プロデューサーが語る、“灰原哀の衝撃”

「名探偵コナン」のアニメ公式YouTubeでは現在、先述した灰原の初登場回である「黒の組織から来た女大学教授殺人事件」本編が無料公開されているほか、初代プロデューサーの諏訪道彦が灰原にまつわる制作裏話を語るインタビュー映像が公開されている。

そのなかで諏訪は「裏がありそうで、黒ずくめとの運命に翻弄される。子どもの探偵団が増えるのかと思っていたらそういうことではなく、ものすごく大きな黒ずくめのフィードのキーパーソンであると気付かされた時には目からウロコでした」と、灰原が登場した時の衝撃を振り返る。

また灰原の声を担当しているのは「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイ役や「らんま1/2」の早乙女らんま役などで知られる林原めぐみ。この配役は原作者の青山剛昌たっての希望だったと語る諏訪は「林原さんは、影がうまくだせる人。灰原はこの年齢の女の子からしたら、唯一と言っていいぐらい大人びているキャラクター。それを作れる人は林原さんだろうと」と明かすなど、灰原や林原に関する裏話を次々と語っている。

『名探偵コナン黒鉄の魚影』は4月14日(金)公開！[c]2023 青山剛昌／名探偵コナン製作委員会

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灰原哀、宮野志保、シェリーの3つの顔を持つことから、安室透、降谷零、バーボンと並び“もう一人のトリプルフェイス”とも称される灰原。『緋色の弾丸』でフィーチャーされた“赤井ファミリー”とも関係が深く、灰原の母の姉が“領域外の妹”ことメアリー・世良で、赤井秀一や羽田秀吉、世良真純とはいとこ同士の関係にあるなど、まだまだ物語に奥行きを与える可能性を秘めている。

そんな灰原がフィーチャーされる最新作『名探偵コナン黒鉄の魚影』の舞台は、世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐために東京、八丈島近海に建設された海洋施設「パシフィック・ブイ」。本格稼働に向けて世界各国のエンジニアが集結し、ある新技術のテストが進められていた。そんななか、八丈島にホエールウォッチングに来ていたコナンのもとへ沖矢昴(赤井秀一)から一本の電話が。不穏に思ったコナンは施設内へ潜入。するとそこで、女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生。さらに灰原にも黒い影が忍び寄り…。

すでに解禁されている予告映像では、黒ずくめの組織の新たな一員と思しきコードネームPINGAの名前や、涙する灰原の姿が映しだされており、コナンや灰原たちに大きな危機が訪れることが予感できる。果たして灰原の身になにが起こるのだろうか…。これまでの灰原哀のエピソードをしっかりおさらいして、劇場版最新作に臨みたい！

文/久保田和馬