ゆりやんレトリィバァが明かす、“好き”の原動力と『さかなのこ』から受け取った勇気「夢って絶対に叶う!」
「なりたいと思っているから、なれるんや!」
「おさかな博士になる」という夢をひたすら追いかけ、どんな壁に直面してもめげずに明るく突き進んでいくミー坊。子どものころからお笑い芸人になるという夢を持ち、それを実現させたゆりやんは、ミー坊と自身とを重ね合わさずにはいられなかったという。
「私はミー坊ほど純粋な子どもではなかったですが、8歳の時に芸人になりたいと思ってからずっと『なりたいと思っているから、なれるんや!』と信じ続けてきました。小学校の時は同級生のみんなが吉本に入りたいと言っていたけれど、学年が上がるにつれてみんな夢が変わっていき、私だけがずっと芸人になるんだと言い続けていました。芸人になってサインを求められている自分の絵を描いたりして、どんな時でも『なれない』とか『難しい』とか思わずにいました」。
中学生時代に友だちがいなくて落ち込んでいた時にも、「絶対芸人になるんだから、頑張らないと」と、夢を持ち続けることが自分を鼓舞する原動力になったと明かすゆりやん。「幸いなことに、芸人になりたいという夢を誰からも否定されたことはありませんでした。それはミー坊と共通する部分かもしれませんね」とニッコリ。
ミー坊の両親を演じているのは三宅弘城と井川遥。三宅演じる父のジロウは、魚に熱中するミー坊がほかの子どもたちと少し違うことを心配している。対して井川演じる母のミチコはミー坊を信じ、肯定することで背中を押してくれる。「あの家族めっちゃいいなって思いましたね。なんでも応援してくれるし、ラストでみんながテレビを観て笑っている姿を見て、まるで自分のことのようにうれしくなりました」。
「うちの親は私が小さい時からずっと『吉本に入りたい!』と言い続けていたので、もう『はいはい』みたいな感じでした。でも大学生の時に一度だけお母さんに、『就活せえへんの?』って訊かれて、『芸人になってもいいけど、もしもの時のことも考えながらやりなさい』と言われました。その時私は『はーい』って答えましたけど、実際は特になにも考えてなかったですね(笑)。でもいま思えば、夢を否定せずにアドバイスをくれた母の存在はありがたかったなと、映画を観ながら改めて実感しました」。
家族と同じようにミー坊を支えてくれるのが、幼なじみのヒヨや高校時代に出会ったヤンキーの総長ら優しくて頼れる友人たち。ミー坊に夢を叶えるきっかけを与えてくれるのも彼らだ。ゆりやんにもミー坊にとってのヒヨと同じように、長いあいだ支え合ってきた親友がいるのだとか。
「私がいまでも仲良くしているのは大学からの友だちの香帆ちゃん。毎日のように連絡を取っていますし、こないだも一緒に旅行に行きました。ずっと応援してくれていて、仕事でうまくいかないことや嫌なことがあった時も、めっちゃ励ましてくれる。そういう子がいてくれるから、いまもこうやって頑張れるんだと思います」。