ゆりやんレトリィバァが明かす、“好き”の原動力と『さかなのこ』から受け取った勇気「夢って絶対に叶う!」
「『絶対やりたい!』っていう気持ちを、『さかなのこ』を観て思い出してほしい」
2013年に「NSC大阪校」を主席で卒業し、2017年に「第47回NHK上方漫才コンテスト」と「女芸人No. 1決定戦 THE W」で優勝。2020年には「第19回R-1グランプリ」で優勝するなど、ピン芸人として確固たる地位を築いてきたゆりやん。
また近年は芸人としての活動以外にも、女優としてテレビドラマや映画に出演。「ドラゴン桜」では個性的な英語講師を演じ、「持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜」ではヨガのカリスマインストラクター役に。さらにダンプ松本役で主演を務めるNetflixシリーズ「極悪女王」が2023年に配信を控えているほか、持ち前の映画愛と知識を活かして「第2回日本ホラー映画大賞」では、初めて映画賞の選考委員を務めるなど、ジャンルレスに活動の幅を広げている。
幅広い活躍について問うと「おこがましいです…」と謙遜しつつも、「2023年の目標は“売れる!”ということです」と、朗らかにさらなる高みを目指すことを宣言する。「アメリカで芸人として活躍するために、来年秋に渡米することを決めています。この一年はそれにむけてできることをどんどんやっていきたいと考えています」と、子どものころから貫き続けた“芸人になる”という夢を叶えた先に、より大きな夢を描く彼女は、「私は、夢って絶対に叶うと思っています」とまっすぐ前を向く。
「これを仕事にできるかな?とか考えずに、やっていて楽しいこととか、夢中になれることをどんどん追求していくのが大事なんだって、ミー坊の姿を見て、改めて思いました。『これがやりたかったのに、できなかった』とか『なりたいのに、なれなかった』と思う場面は誰しもあると思いますが、それは自分が悪いのではなくて、もっとほかに自分に合っているものがあるんだよってことだと思います。そこで終わりやと思わずに、どんどんポジティブに切り替えていけば絶対に“好き”が見つかるから大丈夫。それは仕事に限らず、恋愛などでも同じだと思います」。
そして“好き”を貫くことに悩む人たちに向けては、「私の場合で言うと、イメージトレーニングをすることが大事かもしれません」とアドバイスを送る。「頭でやりたいって思ったら、好きって信じられたら、もうミー坊のように突き進むこと。だから『さかなのこ』を観るとその一歩を踏みだすための勇気がもらえると思います。子どもさんたちには絶対に観てほしいですし、私たち大人も、いまは人生100年と言われている時代ですから、30歳の人なら70年、50歳の人だってあと50年も人生が続くんです。『絶対やりたい!』っていう気持ちを、『さかなのこ』を観て思い出してほしいですね」と、晴れやかな眼差しで結んだ。
『さかなのこ』は、Amazon Prime Video、FOD、GYAO!ストア、クランクイン!ビデオ、cinema映画.com、J:COMオンデマンド、TELASA、ひかりTV、ビデオマーケット、milplus、MIRAIL、music.jp、U-NEXT、Rakuten TVで、1月31日(火)23時59分までレンタル配信中。
Blu-ray&DVDは2月24日(金)に発売となり、特装限定版には貴重なメイキング風景を収めた特典ディスクや特製メッセージカードセットが封入。また音声特典として、のんと沖田監督によるオーディオコメンタリーも収録される。
取材・文/久保田 和馬