【ネタバレあり】グローグーをジェダイ聖堂から連れ出した人物が明らかに!「マンダロリアン」シーズン3第4話レビュー
「スター・ウォーズ」の実写オリジナルシリーズとしてシーズン1&2が配信され、一躍人気を博した「マンダロリアン」。そのシーズン3がディズニープラスで独占配信中。MOVIE WALKER PRESSでは、本作の魅力をレビュー連載で徹底ガイド。今回は、グローグ―の新たな秘密が明かされる第4話「チャプター20 孤児」のレビューをネタバレありでお届けする!
※以降、ストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。
グローグーファンも大満足!豊かな表情やかわいい行動をたっぷり拝める
シーズン3の物語の中核となると思っていたディン・ジャリン(ペドロ・パスカル)償いの旅=マンダロアの泉の水を浴びて云々、が第2話「マンダロアの鉱山」でさくっと終わって拍子抜け。続く第3話「改心」にいたっては、シリーズ過去最長の59分の尺を使って、その大部分が「えっと…どなたでしたっけ?」な超脇役キャラ(ドクター・パーシング&イライア・ケイン。この2人をちゃんと覚えていた人は果たしてどれくらいいるのだろうか)が主役の話で大いに面食らったわけだが、そうこうしているうちにもう折り返し地点の第4話。脚本は本作のショーランナーでもあるジョン・ファヴロー&デイブ・フィローニ。フィローニが前回脚本を担当したシーズン2第5話「ジェダイ」につながるサプライズも用意された、盛りだくさんなエピソードとなった。
第3話でグローグーの出番が少なくて物足りなかったファンには朗報。今回は序盤数分だけで十分元が取れる。すっかりマンダロリアンを目指すことが既成事実と化したグローグーは、湖のほとりでヤドカリ(?)と遊んでいたところをディン・ジャリンに引っ張り出され、チルドレン・オブ・ザ・ウォッチの子どもラグナーと特訓がてら勝負をすることに。この対決シーンでは全身ショットも多く、ひょいと飛んだりちょこまか歩いたり、困ったりしょぼくれたり安心したり、と表情豊かに大活躍を見せる。
カワイイなあと気を抜いていると、勝負に負けて湖のほとりでたそがれていたラグナーが、突如プテラノドンのような巨大怪鳥にさらわれてしまう。追跡したボ=カターン(ケイティー・サッコフ)によると、彼は山の頂上にある怪鳥の巣に捕われているようだ。というわけでボ=カターンを隊長に捜索チームが救出ミッションに繰り出す。夕日をバックに険しい道を行くマンダロリアン一向。絵になる。
で、おもしろかったのはその道すがら、野宿する際に食料を手渡されたボ=カターンがディン・ジャリンにする質問だ。「(素顔を見せるのはNGなのに)ご飯はどうやって食べるの?」。我々視聴者も大いに気になっていたギモンである。対するディンの回答は「各自一人になってヘルメットを脱ぐんだ」――そして皆いそいそとその場を離れ始める。なんてシンプルなんだとびっくりした。あまりにひねりがないと、逆に驚くものである。
そんなこんなで決死のクライミングで岩山を登り、ついにたどり着いた怪鳥の巣。そこにはひな鳥3羽が。ラグナーはこいつらのエサだったのか!あれよあれよとラグナーを奪い合うド迫力の空中戦に発展、最後は湖に棲む巨大ワニが怪鳥をパクっと丸呑み。あ、『ジュラシック・ワールド』(15)でもこういうの見た!と興奮必至の大怪獣バトルであった。にしても今シーズンはモンスター・パニック要素がやけに多い。