『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が北米初登場1位!批評家&観客からの大絶賛を獲得
先週末(3月31日から4月2日)の北米興収ランキングは、2024年に発売50周年を迎える世界初のRPGを原作としたファンタジー・アドベンチャー『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(日本公開中)が初登場で1位を獲得。これで5週続けて新作タイトルが首位スタートを飾ったことになる。
3855館で封切られ、初日から3日間で興収3720万ドルというまずまずの数字を叩きだした『ダンジョンズ&ドラゴンズ』。ゲーム作品を原作にした実写映画は『アンチャーテッド』(22)や「ソニック・ザ・ムービー」シリーズなど近年好調のジャンルの一つ。同じ「D&D」を原作にした『ダンジョン&ドラゴン』(00)の最終興収をあっという間に超えた本作も、その流れに乗ったとみていいだろう。
本作でひときわ話題を集めているのは、こうしたジャンル映画とは思えないほどの評価の高さだ。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は90%、観客からの好意的評価の割合は94%と、どちらも意外なほどのハイスコア。あとは1億5000万ドルの製作費をどこまで回収できるかにかかっている。
さて、前週に1位スタートを飾った『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(9月日本公開)は2位になったものの、1位との差は1000万ドルを切っている。公開から8日目に興収1億ドルの大台を突破し、まだまだ持続力はありそうだ。また、4位にランクインした『Scream VI』は週末の時点で累計興収9826万ドル。6日の木曜日に『スクリーム2』(97)以来の興収1億ドルを突破し、シリーズの完全復活を証明した。
ほかの新作では、イースター向けの映画『His Only Son』が3位にランクインし、サンダンス映画祭で審査員賞を受賞した『A Thousand and One』が7位に初登場。5日の水曜日に公開を迎えた作品も複数あり、そのなかでも『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(4月28日日本公開)は公開2日で興収5000万ドルを超えるヒットを記録中。同作の詳細については、次週触れることにしたい。
文/久保田 和馬