デヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』日本公開日&ポスタービジュアルが解禁!
デヴィッド・クローネンバーグ監督による8年ぶりの最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』が8月18日(金)に日本公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルも解禁された。
『クラッシュ』(96)、『イグジステンズ』(99)、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05)など数々の受賞歴とともに物議をかもしてきた映画作家クローネンバーグ。彼にとって8年ぶりとなる監督最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』は、2022年5月に開催された第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨に出品され、退出者が続出した賛否両論の問題作だ。
主演を務めるのは、『グリーンブック』(19)のヴィゴ・モーテンセン。⾃⾝のカラダから臓器を⽣みだすアーティストを演じ、そのパートナー役に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(20)のレア・セドゥ、2⼈を監視する政府機関のティムリン役に『スペンサー ダイアナの決意』(21)のクリステン・スチュワートという豪華キャストが集結。製作に20年以上を費やした最新作は“⼈類の進化についての黙想”がテーマとなる。
そう遠くない未来。⼈⼯的な環境に適応するよう進化し続けた⼈類は、⽣物学的構造の変容を遂げ、痛みの感覚も消えた。“加速進化症候群”のアーティスト・ソール(モーテンセン)が体内に⽣み出す新たな臓器に、パートナーのカプリース(セドゥ)がタトゥーを施し摘出するショーは、チケットが完売するほど⼈気を呼んでいた。しかし政府は、⼈類の誤った進化と暴⾛を監視するため“臓器登録所”を設⽴。特にソールには強い関⼼を持っていた。そんな彼のもとに、⽣前プラスチックを⾷べていたという遺体が持ち込まれる。
このたび解禁となったポスタービジュアルは、モーテンセン演じるソールの姿を印象的に切りとったもの。特殊装置・ブレックファーストチェアに⾝を委ね、⾷事を取る姿から、近未来の⽣活を垣間⾒ることができる。ポスターには“未体験のアートパフォーマンスへようこそ”とコピーが添えられておいり、“加速進化症候群”の芸術家ソールがどのようなショーを披露するのか、クローネンバーグ監督が創造する世界への期待を⾼めるデザインに仕上がっている。
美しさとグロテスクさが混在するスタイリッシュなヴィジュアルで、世界中の映画ファンから支持される“鬼才”デヴィッド・クローネンバーグ。待望の最新作で彼が問いかける強烈な映像に酔いしれたい。
文/スズキヒロシ