役所広司、菅田将暉、坂井真紀がほっこり“家族団らんトーク”を展開!宮沢賢治とその家族になれた舞台裏が明らかに
「雨ニモマケズ」「注文の多い料理店」などで知られる偉大な詩人で童話作家の宮沢賢治は、「実はダメ息子だった」という大胆な視点を軸に、賢治の父、政次郎について書かれた資料を集め、究極の家族愛を描いた門井慶喜の第158回直木賞受賞小説を、成島出監督が役所広司主演で映画化した『銀河鉄道の父』(5月5日公開)。主人公である父、政次郎を演じた役所と、ダメ息子の賢治を演じた菅田将暉、そして母イチ役を務めた坂井真紀の3人に、本作出演の決め手や撮影の裏話、特に印象に残ったエピソードなどについて語り合ってもらった。
「『宮沢家』のことを役所さんや菅田くんたちと一緒に映画で伝えることができるのはすてきなこと」(坂井)
――成島監督によると「役所さんと菅田さんが親子であること」が本作の絶対条件であり、「坂井さんともお仕事してみたかった」との理由で今回の「宮沢家」のキャスティングが決まったそうですね。逆に、皆さんが出演を決めた際の「決め手」はなんだったんですか?
役所「まあ、『監督から頼まれたら断れない』というのが正直なところではありますけど… (笑)。原作を読ませていただいたら、政次郎さんというキャラクターには非常にユーモアがありましたし、『菅田くんが宮沢賢治をやる』というのも決め手にはなりましたよね。菅田くんとはこれまで一度も一緒に仕事をしたことがなかったんですが、共演するのがとても楽しみでしたし。でもなんといっても、妻役が憧れの坂井さんですから(笑)」
坂井「いやいや、そんな… (笑)」
――坂井さんはいかがですか?
坂井「それこそ、私に断る理由なんてなにもないですし。役所さんのお名前を見た瞬間に『やりたい!』『えっ!菅田くんが私の息子!?』『(近くで)見たい!』って(笑)」
一同「ハハハハ」
坂井「成島組に参加させていただけるのは光栄すぎるお話ですし、『宮沢家』の人々の、あまり世に知られていない面がとてもおもしろくて。この家族のことを役所さんや菅田くんたちと一緒に多くの方々に映画で伝えることができるなんて、すてきなことだなと思いました」
――菅田さんは?
菅田「僕は、この作品への出演オファーをいただく前に、授賞式かなにかの会場で成島監督や役所さんとたまたますれ違っていたんです。お二方ともちょうど『あっ! この前お会いした!』とすぐにピンと来るようなタイミングだったので、不思議なご縁も感じて。しかも演じさせてもらえるのが宮沢賢治の役だったので、『ぜひ!』という感じでしたね」