役所広司、菅田将暉、坂井真紀がほっこり“家族団らんトーク”を展開!宮沢賢治とその家族になれた舞台裏が明らかに

インタビュー

役所広司、菅田将暉、坂井真紀がほっこり“家族団らんトーク”を展開!宮沢賢治とその家族になれた舞台裏が明らかに

「全力で本読みする役所さんを見て、お父さんが家族に『こっちだよ!』って旗を振ってくれているような気分」(菅田)

――役所さんは常に本気モードで本読みに臨まれると伺ったのですが、その理由とは?

役所「ハハハ(笑)。僕としては、本気でやるというよりも、特に今回の政次郎さんのような方言を話す役を演じる場合であれば、まずは自分が話す花巻弁が正しいのかどうかを確認したいというのがありますよね。『自分が方言を話すとこんな感じになりますよ』っていうのを、本読みの段階で監督に聞いておいてもらいたいというだけなんですけどね」

常に本気モードで本読みを臨む役所広司
常に本気モードで本読みを臨む役所広司撮影/興梠真穂

――普段から役所さんはそういうタイプだとわかっていれば、『あ、いつもどおりの役所さんだな』と思えたのかもしれないですが、今回は初共演ということもありますし、本読みの段階からいきなり役所さんに全力でこられたら、お2人も驚かれたのではないですか?

菅田「いやいや、そんなことは…。お父さんが家族に『こっちだよ!』って旗を振ってくれているような気分というか。『僕らもそっちに行かなきゃ!』みたいな感じでしたよ」

役所「そんなこと言って、本心では『暑苦しいな…』と思ってたんじゃないの(笑)?」 

坂井「フフフ(笑)」

菅田「いや、違うんですよ! 確かあの日は役所さんが白いシャツを着てらっしゃって」

役所「へぇ~!? そうだっけ?」

菅田「そうですよ! で、僕が思っている以上に役所さんが胸元のボタンを大きく開けてシャツを着こなしている感じが、なんかめちゃくちゃカッコよかったんですよ。だから僕は、『あ、役所さんって普段はこういう感じなんだ』と思いながら台本を読んでいて…。そしたらいきなり『賢治っ!』って大声で怒られたから、『ハイッ!』ってビビるというか(笑)。『あ、いま余計なこと考えてたのがバレた!』みたいな感じでしたね」

菅田将暉が本作の製作秘話を語る
菅田将暉が本作の製作秘話を語る撮影/興梠真穂

一同「ハハハハ(大笑)」

役所「思い返せばあのころ、菅田くんはチェロの練習でくたびれ果てていたからね。本当は、本読みどころじゃなかったはずだよね」

菅田「そうでした(笑)。最初は『指が動いてさえいればいいから』って話だったはずなのに、気づいたら劇中でチェロの弾き語りをすることになってましたから(苦笑)」


――坂井さんは賢治の母、イチを演じるにあたって、どのように役作りされましたか?

坂井真紀が役作りについて語る
坂井真紀が役作りについて語る撮影/興梠真穂

坂井「いろいろな書籍のなかで、イチについて書かれた数少ない描写や家族のやりとりから読み取れる情報をもとに、自分なりに考えていきました。それこそ花巻弁の方言の練習にも監督が付き添ってくださって。『この場面のイチはこういう気持ちだと思う』『イチはこういう女性だと思う』と一つ一つ丁寧にお話してくださったことも、随分力になりました」

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